内容説明
本書は、名著「バロック論」の邦訳によって日本に紹介された、二十世紀スペインの偉大なる知性、ドールスが、「わたしの美術館」と呼んでこよなく愛したプラドを借りて披瀝した絵画論であり、彼の著作の中で最も広く読まれているものである。絵画論の技術篇ともいうべき「展覧会を訪ずれる人々への忠告」を併せて収録し、図版も豊富に掲載した。
目次
プラドへの道すがら
フランスとイタリアの古典的な作家たち
エル・グレコとゴヤ
ベラスケス
プリミティブの画家たち
スルバラン、ムリーリョ、リベラ
ゲルマンの人、デューラー
ヴェネチア派
ルーベンスとその弟子たち
展覧会を訪れる人々への忠告