内容説明
アーツ・アンド・クラフツ運動は19世紀後半に成長し、発展した。この運動には、男女を問わずさまざまな芸術家や作家、工芸家が大勢加わっており、あまりにも広範な領域に及んだため、「アーツ・アンド・クラフツ」という言葉を正確に定義するのが困難なほどである。ただ、わかるのは、先駆者の何人かが根っから保守的で、中世の昔を懐かしそうに回顧しているかと思うと、ほかの者は社会主義者で急進的な改革派だったということだ。
目次
創始者たち
イギリスのラファエル前派とアメリカの影響
モリス商会
イギリスのクラフト・ギルド
アメリカの工芸理念
美学的な背景
ヨーロッパの貢献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
♪みどりpiyopiyo♪
6
「アーツ・アンド・クラフツ運動は19世紀後半に成長し、発展した。この運動には、男女を問わずさまざまな芸術家や作家、工芸家が大勢加わっており、あまりにも広範な領域に及んだため、「アーツ・アンド・クラフツ」という言葉を正確に定義するのが困難なほどである。ただ、わかるのは、先駆者の何人かが根っから保守的で、…かと思うと、ほかの者は…」 ■大判で厚みのあるハードカバーで美術展の図録の様な趣。写真と文章が豊富で読み応えがあります。扱う方面も幅広く、その時代 本当に芸術と工芸が各方面に開花したのだなーと感慨深いです。
きのたん
3
なんとなく言いたい事がわかった気がした:工場の大量生産は職人を活かせない、自然をそのまま室内へ、家具はシンプルで趣味よくあるべし。という崇高な理念とはかけ離れたものすごくくだらない疑問がわいた。植物だとあんなに美しいのに、あれがもし人間の顔がびっしりの繰り返しパターンだったらなぜ嫌なのか。どこかに繰り返しのはじまりがあると思ってツタをいつまでも辿ってしまう。それで心を落ち着けているならいいが無為な時間だったらどうしよう。2022/12/01