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目次
記憶の劇場
ダリの記憶を辿る道
食べられる物
変えられる物
ポルト・リガトの秋の午後
絵画と詩
聖セバスチャンと腐った生き物たち
マルドロールとダンテの間
アカンサスの多年草
年譜―人生と作品
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
329
ダリ最初期13~14歳の作品「黄昏の老人」は、もちろんまだシュールレアリスムの洗礼を受けてはいないのだが、既にして特異性の片鱗を見せている。それから暫くは後期印象派風の作品が続き、やがてキューブめいてくる。また「アモリーノとヴィーナス」などは何となくピカソとの近接性も感じるし、「キュビズム風自画像」のあたり(1926年)はなおさらである。そして、ダリがダリになるのは、この画集では「血は蜜よりも甘い」(1927年)あたりからだろうか。これ以降は「記憶の固執」(モノクロ)や「燃えるキリン」などの代表作が続く。2022/05/30