内容説明
つくり手から見た、ものの形。つくり手の三人の骨董コレクションとテキストから、「形の素」に迫る。
著者等紹介
赤木明登[アカギアキト]
塗師。1962年岡山県生まれ。中央大学文学部哲学科卒業後、編集者を経て、89年輪島塗下地職人・岡本進に弟子入り。94年独立。現代の暮らしに息づく生活漆器「ぬりもの」の世界を切り拓く
内田鋼一[ウチダコウイチ]
陶芸家。1969年愛知県生まれ。愛知県立瀬戸窯業高等学校陶芸専攻科修了後、東南アジアや欧米、アフリカ、オーストラリアなど世界各国の窯場に住み込み修業を重ねた後、92年三重県四日市市に窯場を構え独立。国内外で精力的に発表
長谷川竹次郎[ハセガワタケジロウ]
鍛金師。1950年生まれ。尾張徳川家の御用鍔師の家系で、明治より茶道具金工家として一望齋を名乗る、二代目長谷川一望齋春泉の次男として生まれる。68年人間国宝・故関谷四郎氏に鍛金を師事。94年、三代目一望齋春洸を襲名(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ichi
21
【図書館本】漆芸・陶芸・鍛金の各分野で活躍されている赤木明登さん、内田鋼一さん、長谷川竹次郎さん達の古物コレクションの写真集。どれも美術品。赤木明登さんが廃墟で偶然発見した輪島塗りの古椀。江戸時代後期のものですが、こんなにも前のものなのに漆が全て剥がれ落ちていない様子に漆の頑丈さに驚きです。何世代も受け継がれて使い続けられる。と言われていることに納得でした。2017/12/29
はなこ
0
古いもの、それの原型となるようなもの、なんの思惑もない必要最低限にして美しいものが選ばれている。2015/06/30
doji
0
赤木さんが指摘する、用の美と言われる民藝に用なんてなかっただろう、ということばにはっとする。食べることから死を感じ、祈りや呪いを工芸から感じる三者三様の文章がおもしろかった。デザインって語られ方をした途端、魂は抜かれてしまうのだろうか。2019/05/23
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