内容説明
美術館は、われわれの「未来の芸術」を育む場になりえるか?―国立西洋美術館では1959年の開館以来、初となる現代美術展の企画者が立てた問いに、参加作家たちがインタビュー形式で応答。梅津庸一、小田原のどか、布施琳太郎、松浦寿夫による美術館制度をめぐる論考も収録。美術館はこれからどのような役割を果たしうるのか?現代美術家たちによる未来の美術への提言が、いまここに集結する。
目次
インタビュー(アーティストのために建った美術館?;ここはいかなる記憶の磁場となってきたか?;日本に「西洋美術館」があることをどう考えるか?;この美術館の可視・不可視のフレームはなにか?;ここは多種の生/性の場となりうるか? ほか)
論考(建築未遂のミュージアム―国立西洋美術館と螺旋展画閣;誰かの見た夢から覚める―国立西洋美術館開館65周年に寄せて;ここは東京藝大系および、美大教員系アーティストたちが眠る部屋なのか?;シメーズの騒めき)