出版社内容情報
「東北画は可能か?」は、2009年に東北芸術工科大学の教員である三瀬夏之介、鴻崎正武が始めたチュートリアルと呼ばれる課外活動。
学生とともにフィールドワーク、リサーチを繰り返し、「東北」をテーマに様々な視点から作品を描いてきた。
本書は、2022年発表の最新作をはじめ、現在に至る約10年分の共同制作、個人作品を掲載。また、プロジェクト自体も多面的に考察。
「東北」を描き、残すこと、個々の葛藤など、今後の美術の可能性をも浮き彫りする、画期的作品集。
内容説明
東北とは?絵画とは?共同制作とは?アートとは?「東北画は可能か?」辺境からの問いと挑戦、全記録。
目次
Works(2017‐2022;“生々世々”;“方舟計画 令和手”;“東北八重山景 令和手”;日本画、九州派、東北画 村上隆 ほか)
Documents(対談「東北画とは何か?」―三瀬夏之介×鴻崎正武 2010年4月10日;概念図;対談「12年の時を経て、思うこと」―三瀬夏之介×鴻崎正武 2022年3月19日;座談会「東北画は可能か?」のこれまでとこれから―渡辺綾×石原葉×富永和輝;再録「「東北」から/「東北」へ」三瀬夏之介 再録「自分にとっての「東北の血」」鴻崎正武 ほか)
著者等紹介
三瀬夏之介[ミセナツノスケ]
日本画家。1973年奈良県生まれ。京都市立芸術大学大学院卒業。2007~08年に五島記念文化財団研修員としてフィレンツェに滞在。09年にVOCA賞、12年に第5回東山魁夷記念日経日本画大賞特別賞、タカシマヤ美術賞を受賞。09年より東北芸術工科大学芸術学部准教授、同大学教授。日本画の伝統的技法・素材を用いながらアクリル絵具やコラージュ、立体作品など、新たな日本画のジャンルを切り拓く
鴻崎正武[コウザキマサタケ]
画家。1972年福島県生まれ。東京藝術大学大学院絵画科後期博士課程修了。2004年第13回青木繁記念大賞展大賞を受賞。09年より東北芸術工科大学芸術学部常勤講師、12年より准教授。現在、女子美術大学特任准教授。代表作「TOUGEN」シリーズは誇張された未来的イメージや、化学・テクノロジーによって内障化された異世界を表現。南蛮屏風から着想し、異形の動植物や宇宙船、楽器など、古今東西にまつわる人間の欲望や快楽の混在する桃源郷を描きだす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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