内容説明
現代美術家・天明屋尚、「婆娑羅」「傾奇者」「侠客」豪華絢爛、アウトローの美学の世界。
目次
第1章 「BASARA」とは?―日本独自のカウンター・カルチャー
第2章 「BASARA」闘争史―縄文土器から幕末絵師まで
第3章 カウンター・カルチャーとしての「劇画」―幕末浮世絵から井上雄彦まで
第4章 戦後の「BASARA」回帰―岡本太郎から三代目彫よしまで
第5章 現代「BASARA」のDNA―北野武からデコトラまで
エピローグ 「道」から「路」へ
著者等紹介
天明屋尚[テンミョウヤヒサシ]
1966年、東京生まれ。現代美術家。日本伝統絵画を現代に転生させる独自の絵画表現「ネオ日本画」を標榜し、権威主義的な美術体制に対して、絵で闘う流派「武闘派」を2000年に旗揚げ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Z
2
オタクカルチャーを批評する人間の代表然とした意識に対し否定的だが、この美術家は、明確にオタクカルチャーに対してNONといっている。詫び錆びなどと語られる日本文化に収まらない芸術を持ち出して、日本画の歴史を再構築し、かつ、記号論にたいする考察などを含めており、初めておもしろい美術の本に出会った。2015/01/28
ひなにゃんこ
0
★★★☆☆ 「傾く(かぶく)」をキーワードに、シンプルモダンの対極のような、装飾過剰・ハデハデ好みの文化を、縄文土器から現代のアートやデコ電まで、たどっている。下品スレスレの過剰な装飾も、アートとしてどこまでセーフか考えながら見てみると、結構楽しい。主に図版を見ただけで、文章は流し読み。2010/11/20
さとう
0
村上隆の”スーパーフラット”におけるオタク文化の代わりに、ヤンキー・不良・傾き文化を”BASARA”と名づけて打って出たというところかな。ゲームの戦国BASARAと親和性があると思います(笑)2010/10/17




