内容説明
でんせつの「まっくろ岩」をたんけんしたいと、ないしょでママのふねにのりこんだエリン。ふねにふりおとされ、うみにおちてしまいます。うみからそっとすくいあげ、たすけてくれたのは、なんとおそろしいかいぶつだときいていた「まっくろ岩」でした。「まっくろ岩」のしょうたいとは?!信じるもののために立ち上がる勇気、そして自然とのやさしい関係。イギリスで大注目の若手作家が描く現代のおとぎ話です。
著者等紹介
トッド=スタントン,ジョー[トッドスタントン,ジョー] [Todd‐Stanton,Joe]
イギリスの児童文学作家、イラストレーター。ブライトン生まれ。西イングランド大学ブリストル校で、イラストレーションを学ぶ。イギリスで今、最も勢いのある若手作家のひとり。『エリンとまっくろ岩のひみつ』The Secret of Black Rockで、2018年のケイト・グリーナウェイ賞にノミネート、同年のウォーターストーンズ児童書賞(絵本部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
14番目の月
35
海の環境を守るためにこの世界に来たという設定の石原さとみのドラマを思い出しました。絵が良いです。 2021/11/17
ヒラP@ehon.gohon
28
まっくろ岩は、魚たちとともに生きている、海の象徴のような存在です。 岩なのに動き回る、船がぶつかって遭難してしまう、何よりもまっくろ岩は生きているのです。 大人たちはその岩を破壊しようとしましたが、岩に助けられ、岩の秘密を知ったエリンは、それを阻止しようとします。 自然との共存を考える絵本です。 何より、スタントンはそれをやさしくファンタスティックに、描いていました。2021/10/20
みよちゃん
22
まっくろ岩が優しく表情もいい。エリンが勇敢に立ち向かう姿もいい。絵が懐かしい雰囲気で、忘れている絵本に思えて、今も悩ましい。2021/11/06
ツキノ
22
2021年7月発行。イギリスで大注目の若手作家による作品。想定外の設定はエリンのママが漁師ということ、そしてまっくろ岩がなんと…!エリンが海に落ちていく様子、海の生物たちの描き方がいい。最後にほっとする。(E235)2021/09/21
おはなし会 芽ぶっく
18
「岩なのに動き回る」「船が木っ端みじんにされてしまう」「山のように大きく、ノコギリみたいにするどい」という港町に伝わるまっくろ岩の伝説。その町に住むエリンは海に出たくてたまらないけれど、その伝説のせいでママ(漁師らしい)にダメと言われてしまう。こっそりママの船に忍び込んでも見つかってしまうのに、ある日成功してあろうことか海に投げ出されれしまい…。2021/11/18