出版社内容情報
親が知っておきたい子どもの感情と向き合い安心を育む会話法
異常気象、災害、戦争、感染症、いじめ、不特定多数とつながるSNS――。
子どもが「不安」や「悲しみ」「恐怖」、もしくは名付けることさえできないような感情の波に襲われて、立ちすくむ時、親は何をしてあげられるでしょうか。
ある日、自分が当事者になる、また実際にその場にはいなくても、テレビやネットで悲惨なニュースに接することもあるでしょう。本書は何かのきっかけで、自分の気持ちを抱えられなくなった子どもに手を差し伸べる具体的な方法を、「本質的な会話」の実例を示しながら述べていきます。
会話・対話の前の準備として、大切なのは、親がまず、「自分自身の感情に気づき、感情に向き合うことができる人である」ということです。親が自分の感情に巻き込まれることなく、ある程度距離を持って向き合えるようになることで、子どもに安心して感情に向き合う環境を用意できるのです。本書はまず、親がワークや「感情コーチング」の手法を通して、感情を整える方法を学び、その環境のなかで交わされる、感情の流れを大切にした会話、「本質的な会話」の具体例を紹介していきます。
アメリカで発売されると、読者である親たちから、「タイムリーな本」「実用的」「救われた」と大反響を集めた本書。子育て世代必読の一冊です。
内容説明
災害、戦争、感染症、いじめ、不特定多数とつながるSNS―。子どもたちが「不安」や「悲しみ」「恐れ」、もしくは名付けることさえできないような感情の波に襲われて立ちすくむ時、親は何をしてあげられるでしょうか。本書はまず、親が感情と向き合える人であることの必要性を説き、その方法を伝授。そして、3~18歳子どもとの会話例を通して、それぞれの年代で、どのような会話の仕方、導き方が効果的かを解説します。ニューヨーク公共図書館&子どもの環境リテラシー財団推薦図書。ノーチラス・ブック・アワード/全米才能児協会ブック・オブ・ザ・イヤーなど受賞。
目次
1 成長段階ごとの不安感(重要さを増す親の役割;悪い知らせが親に与える影響;持って生まれたもの、身につけていくもの、親子のダンス)
2 感情の理解(感情を教える;はげしい感情を整えさせる;感情コーチング)
3 本質的な会話(子どもとどんなふうに話すとよいのか;暴力についての会話;自然災害や気候変動についての会話;テクノロジーの危険についての会話;社会正義についての会話;分断する社会についての会話)
付録
著者等紹介
ゲワーツ,アビゲイル[ゲワーツ,アビゲイル] [Gewirtz,Abigail]
アメリカの児童心理学者。ロンドン生まれ。心的外傷後のストレス症状に直面する家族支援を専門とし、臨床心理士としても豊富なカウンセリング経験を持つ。ミネソタ大学を経て、現在はアリゾナ州立大学心理学部教授。子どものレジリエンス向上を目指す子育てプログラムADAPTの開発リーダーを務める。4人の子どもの母親
西川由紀子[ニシカワユキコ]
大阪府生まれ。神戸女学院大学文学部英文学科卒業。立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科修了。ITエンジニア、青年海外協力隊(ベリーズ)を経て翻訳家に
原田眞理[ハラダマリ]
玉川大学教育学部教育学科教授。東京大学大学院医学系研究科保健学博士、公認心理師、臨床心理士、日本精神分析学会認定心理療法士。東京大学医学部付属病院分院心療内科、虎の門病院心理療法室、聖心女子大学学生相談室主任カウンセラーなどを経て現職。2017年度Stanford University客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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