内容説明
教育改革の鍵―それは教師教育。四十五年にわたって教育現場を訪ね歩きつつ授業研究を重ね、早くから現職教育の重要性を説きつづけてきた著者が、信州において自らその実践に取り組んだ五年間の記録。ここには、「教師の自律性・専門性の形成」を願う著者の熱い思いがあふれている。
目次
1 実践者に話してきたこと―「信州教育」の歴史と現在(第一歩―二〇〇一年度入所式での挨拶;教室からの教育改革―信濃教育会総集会で ほか)
2 教師の専門性を育てる(教師の成長に求められるもの;教師の成長を支えるもの―実践記録と事例研究 ほか)
3 教育研究所からの発信(「信濃教育会教育研究所研究紀要」巻頭の言葉;『悠』のインタビューに答えて ほか)
4 研究会の歩み(公開研究会;第二土曜の会;上伊那教育会授業研究会;JICAインドネシア・プロジェクトとの研究交流)
著者等紹介
稲垣忠彦[イナガキタダヒコ]
1932年、広島県呉市に生まれる。東京大学教育学部を卒業し、1962年、同大学院を修了。東北大学助手、宮城教育大学助教授、東京大学教授、滋賀大学教授、帝京大学教授を経て、現在、信濃教育会教育研究所長、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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松村 英治
1
稲垣教育改革四部作の3つ目。 総合的な学習の時間は、ゆとりなどではなく、むしろ、厳しさをもった追求的な学習。 ただ、定型化を否定し、創造を重視しすぎている印象。 創造ばかりしていたら倒れてしまうので、定型と創造、教科と総合、子供と教師がバランスをとってコラボすることが大切だと思う。 総合では教師の熱意が必要だ、ということが強調されすぎると、それは逆に北風が吹く可能性がある。活動システムを組んで、これをやればある程度はできる、とし、やるうちによさを感じられて、成功体験となるようにしたいと考えているところ。2015/08/08
epitaph3
1
2015年124冊目。2015/03/11
ぺろりん
0
研究所の公開研究会のことを初めて知った。遅かった。淀川茂重のことを調べる。カンファレンスの実際を調べる。2021/01/23