出版社内容情報
海辺のホテルで3人のおばさんと過ごすステラは、こっそり古地図をながめることだけが楽しみ。ある日、宿泊客の老紳士から小さな包みをあずかるが、その包みをねらう不気味な一団があらわれ……。たいくつだった毎日が、突然大冒険に変わります! 既2巻
内容説明
海辺のホテルで、三人のおばさんと過ごすステラ。こっそり古い地図帳をながめることだけが楽しみだ。ある日、宿泊客の老紳士から小さな包みをあずかるが、その包みをねらう不気味な一団があらわれ…たいくつだった毎日が、とつぜん大冒険にかわる!
著者等紹介
ロッセル,ジュディス[ロッセル,ジュディス] [Rossell,Judith]
児童書の作家、イラストレーター。いくつかの職業についたあと、本の仕事に専念し、これまでに、十三作の物語を発表している。さし絵、絵本の仕事は八十冊をこえる。オーストラリアのメルボルンにネコとともに暮らしている
日当陽子[ヒナタヨウコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mntmt
23
ミステリー&ファンタジー。細かいところまで丁寧に描かれていて、まるで作者が見聞きして来たようだ。とても、読み応えがあります。続きも楽しみです。2019/04/12
ぽて
8
【ホテルで三人のコワイおばさんと窮屈に暮らすステラ。唯一の楽しみは、古い地図帳を眺めて想像の翼を広げること。ある日、宿泊客の老紳士が暴行に遭っているのを目撃。全員が不思議な力で眠らされている中、なぜか無事なステラは彼から瓶を託され…。打ち明けられる味方もおらず、追われる身になってしまったステラが出会ったのは、幻視する力があるが囚われの身の少年や、芝居小屋の明るい少女たち。はたして、企みを阻止することはできるのか!?】文字の色が黒じゃなくオシャレだったり、イラストも可愛らしい。なかなか王道の児童ファンタジー2019/06/16
郷里
4
ミステリーかと思いきや割とファンタジー寄り。殺人事件、サーカスと魔術師、死者の残した謎のアイテム、主人公にまつわる秘密…児童向け冒険小説らしい要素が並び、展開も逃げたり捕まったりピンチの連続。面白いんだけど90年代の香り。良く言えば懐かしく悪く言えば新鮮味がない。話運びや人物配置がストレート過ぎて、近年の多様で独創的な児童文学を読んだ後ではイマイチ物足りない。主人公はもっと反抗的でもいいんじゃないかな?おとぎ話ベースの魔法観は好きだしステラの出自が気になるので、2巻出たら読もう。2019/05/27
ocean
4
ちょっと昔の児童文学(リンドグレーンとかケストナーとか・・・)のようで良い味わいがあります。 少々戯画的に描かれている3人の叔母たち、海辺の劇場の多才な芸人たち、自業自得ではあるけれども何だか可哀想なマジシャン・・・キャラクターが皆生き生きとしているし、主人公も木訥とした感じでいて聡明、行動力もあり魅力的。何やら出生の秘密があるようで、続刊が楽しみです。2019/02/19
バジル
1
主人公の性格に一貫性が無いように思えます。 すぐメソメソしたり落ち込んだりするわりには、大胆な行動をとったり、勇気もあったり。 でも、おばさんたちに厳しくしつけられる中で、まだ自分が確立していないからなのかな?とも思います。 2巻では、だんだん主人公の秘密がわかるようなので、それを知るにつれ、自分を確立し、本当の自分を全面に出せるようになっていく物語なのかな?と思いました。