内容説明
本当の宝物って何だろう!?仕事をクビになったカルロは、宝探しの旅に出る。仲間は、嘘つき男や、謎の美少女、わけあり老人。行く手に待ち受けるものは…
著者等紹介
アリグザンダー,ロイド[アリグザンダー,ロイド] [Alexander,Lloyd]
1924~2007年。アメリカのフィラデルフィア生まれ。高校卒業と同時に銀行のメッセンジャー・ボーイとなるが、1年ほどで辞め、地元の教員養成大学に入る。19歳で陸軍に入隊。第二次世界大戦に従軍し、除隊後、フランスのソルボンヌ大学で学ぶ。1955年、31歳のときに最初の単行本を出版。当初は大人向けの小説を書いていたが、児童ものを手がけるようになって作家としての評価が高まった。主な作品に、「プリデイン物語」全5巻(第5巻『タラン・新しき王者』でニューベリー賞)、『セバスチァンの大失敗』(全米図書賞)、「ウェストマーク戦記」3部作(第1巻『王国の独裁者』で全米図書館賞)(以上、評論社)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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reeree
11
[http://mediamarker.net/u/reeree/?asin=4566024482] 原題「The Golden Dream Of Carlo Chuchio」 著者の名字表記はアレクサンダーじゃなくてアリグザンダーなのね。 最後の作品だそうで、出版されたのは著者の死後だそうです。 宝探しの旅に出た少年の話。 主人公のアホエピソードがアホすぎて小学生男子か幼稚園児みたいなんですが、若いけど一応一人で生きていけるくらいの年なので高校生くらいの年齢なのかな?2015/04/23
七色一味
10
読破。や、これはあわなかった。ちょっと主人公がアホ過ぎ。もちろん、児童書なんかでは、こういう主人公は、なんだかんだ周囲に助けられて目的を達成して、素敵な人生の伴侶を得る、というのが常道なんだけど──。え? この物語はどうかって? それは読んでみてくださいませ。2014/10/03
バニラ風味
10
大好きな、ロイド・アリグザンダーの最後の著作。叔父の家で、厄介者のアホあつかいされている若き青年は、ふとしたきっかけで、宝の地図を手に入れます。家を追い出されて、いざ、宝探しに出発!でも、現実はそれほど甘くない。それに、それって本当に宝の地図なの?個性あふれる道連れが出来て、様々な経験をしながら、彼は旅をします。著者の書いた「プリデイン物語シリーズ」に比べると、こちらは、とても現代的。夢を追い続ける若者の冒険は、はらはらドキドキ!私も、しばし、一緒に不思議な旅をしました。また、結末が良いです。 2014/09/06
杏子
9
作者の最後の作品らしく、読み応えのある冒険譚だった。主人公は夢見がちで、叔父さんに大損をさせて故郷を飛び出し、怪しげな地図をもとに冒険の旅に。架空の世界だが、雰囲気的にはイタリアの街から東方の地へ、という感じ。主人公のカルロの仲間になった面々の個性の強さにはニヤリ。とくにバクシーシュ!抜け目なくうまくやるところもあるのに、真のところではいい人。よかった。2014/09/01
Incisor
7
旅が進むにつれ、主人公カルロの視野、価値観が変化していく様が、宝を見つけるような味わいだった。個性的な旅の道連れ、節目節目にあらわれる不思議な出会いなど、次第に物語の独特な世界観にひきこまれていった。2021/05/05