内容説明
“記者コンテスト”で優勝したスティービーは、夢にまで見たカレッジバスケットボールの準決勝戦と決勝戦―ファイナルフォー―に招待された。しかも記者証をもらって!ところが偶然、スター選手が脅迫されているのを聞いてしまう。同じくスポーツ記者志望の少女スーザン・キャロルと共に事件の解明に乗り出すが…。さわやかな後味のスポーツ・ミステリー。
著者等紹介
ファインスタイン,ジョン[ファインスタイン,ジョン][Feinstein,John]
1956年、ニューヨーク生まれ。スポーツライター。作家。スポーツの世界をあつかったノンフィクション作品で知られる。バスケットボールを取材した『瀬戸際に立たされて―ボブ・ナイトとインディアナ大フージャーズの1年』(日本経済新聞社)は、全米でベストセラーとなった。ティーンエイジャーのコンビを主人公とした『ラスト★ショット』で、2006年エドガー・アラン・ポー賞(YA小説部門)を受賞
唐沢則幸[カラサワノリユキ]
1958年、東京生まれ。青山学院大学文学部英米文学科卒業。翻訳家。児童文学の翻訳を中心に活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Alice@JazzCafé
11
爽やかな読後感のジュブナイル向けスポーツ・ミステリー。大学男子バスケットボール・トーナメントのファイナル・フォー(準決勝戦と決勝戦)の舞台裏が詳細に描かれていますが、アイドルスター並みの厳戒なセキュリティーには驚きました。主人公の13歳の少年スティービーと相棒のスーザン・キャロルが、脅迫と八百長疑惑解明の為に厳重な警備をすり抜けてホテルに滞在中の選手に接触を試みるあたりはスリル満点でドキドキでした。またスティービーとスーザン・キャロルのコンビぶりがとてもユーモアたっぷりに描かれていて面白かったです。2014/02/06
アヤネ
5
“記者コンテスト”で優勝したスティービーは、夢にまで見たカレッジバスケットボールの準決勝戦と決勝戦―ファイナルフォー―に招待された(Amazonより)。。カレッジバスケットボールは、TV観戦したことがある。大学対校トーナメントで、NBAとはまた違った面白さ。この物語は、デューク大とミネソタ大の決勝前、ミネソタ大のスター選手が誰かに脅迫されてるのを、主人公たちが偶然聞いてしまい、事件に巻き込まれる話。主人公は架空の人物、それ以外は実在の人物が多く、作者はスポーツライター。なかなか面白かった。女の子がいい。2015/12/29
杏子
5
西日本読書感想画指定図書。バスケはスラムダンクぐらいしか知識がなく、学校の授業でやらされた時は大嫌いなスポーツだった私なので、最初の方は流して読んでいた。何だかよくわからないが、アメリカってすごいね!の認識。それが主人公2人が事件に巻き込まれ、動き出した頃からだんだん面白くなってきた。スティービーとスーザン・キャロルのコンビはなかなかよい。ともに13歳というから驚きだ。同じ主人公で後三作あるそうだが、また読んでみたい。ラスト・ショットは出来すぎのような気もするが…すっきり爽やかな読後感だった。2011/06/25
jigenthe3rd
5
アメリカの(いくつかの)カレッジスポーツは日本のプロスポーツよりもマーケットとしてでかい位の認識はあったので、本書の世界観にもすんなりと入り込めました。またこの類の賢すぎる少年少女に辟易してしまう傾向があるのですが、設定、人物描写も絶妙でその辺り気にせずストーリーに没頭できました。序盤ちょっとした恋愛感情を伴うジュブナイルもの?と思いましたが(もちろんいい感じにそういった面もあります)、むしろ軽妙に描かれるバディものといった印象で、その点もとてもよかった。面白かったです。続編の翻訳も期待。2010/11/14
ぱに
4
以前読んだ本ではカレッジアメフトの過熱ぶりを目にしたけどこちらではカレッジバスケ。日本で言う甲子園みたいな感じかな。最初カレッジバスケの熱狂ぶりがイメージしづらかったこと、チーム名や人名が多くて混乱しかけたけど少年少女の爽やかな活躍がとてもよかった。親の目を気にしないといけない子どもらしさもかわいく、試合の様子は迫力があった。どんどん大事に発展していくからどうなるかと思ったけど読後感最高。この二人のコンビで続編があるそうなのでぜひ続けて翻訳してほしい!2024/12/02