内容説明
ぼくのいとこ、リリー。リリーは何かかくしてる。十一歳の少女に、いったいどんな秘密が?―あやまってガールフレンドを死なせてしまったデイヴィッドは、高校生活をやりなおそうとやってきた街で、新たな悪夢に出会う。1999年エドガー・アラン・ポー賞に輝く傑作サイコ・サスペンス。
著者等紹介
ワーリン,ナンシー[ワーリン,ナンシー][Werlin,Nancy]
1961年、マサチューセッツ州生まれ。現在はサウス・ボストン在住。イエール大学卒業後、コンピューター・ソフトウェアのテクニカル・ライターとして働きながら、最初の小説Are You Alone On Purpose?(未邦訳)を書く。2作目の『危険ないとこたち』The Killer’s Cousin(本書)で1999年のエドガー・アラン・ポー賞(YA小説部門)を受賞して注目を浴びる
越智道雄[オチミチオ]
翻訳家。明治大学名誉教授。1936年愛媛県今治市生まれ。広島大学文学部英文科でジョイスを研究、同大学大学院文学研究科博士課程でディケンズ、サッカリー、フォークナーを研究。1983年『かわいそうな私の国』(サイマル出版)で日本翻訳家協会出版文化賞、1987年『遠い日の歌がきこえる』(冨山房)で産経児童出版文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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カナリア
7
途中で挫折しました。YA作品好きなのに、これはリリーの性格が受け入れられなくて断念。2014/08/20
reeree
5
原題「The Killer's Cousin」 過失だけど彼女を殺してしまい地元に居ずらくなって伯父の家へ引っ越した主人公の、どうやって罪と向き合って生きていくかという話。 高校の授業風景にこれがアメリカなのかと思ったり。 私の高校時代は自分でテーマ決めて調べて発表する授業とかなかったような気がする。 今は違ってたり、私立とかだとまた違ったりするのかもしれないけれど。 そういや主人公の通ってる高校も私立だったな。2013/08/08
ミロリ
5
これがアメリカのサスペンスなんだ と初めて海外ミステリーを読んで実感。YAだから入門として。 デイヴィッドがエミリーにしたこと(どうやって殺したのか)がちゃんと分からなかったのが惜しい。子供には難しい話なのかな……。でも最終的にリリーが正常になれて良かった。できるだけ距離を置きたい世界観でした。2012/03/15
マサキ@灯れ松明の火
4
見事な心理戦ですね☆☆☆
psy
4
面白かったです。心理戦なお話かなと。追いつめられてく主人公に息も吐かせぬ展開。贖罪を人生の伴侶として選んだ主人公が立派ですね。このシリーズは、こういった読み応えのある作品が多いかも。出来れば1人称でなければなーとは思いましたけど、良かったです。2010/11/07