内容説明
ビッグホーンを狩りに砂漠にやってきたマデックとガイドの大学生ベン。ところがマデックは、誤って山師の老人を撃ち殺し、その罪をベンに着せようとたくらんだ。そして―ベンを砂漠に放り出す。食糧も水もあたえず、裸で、裸足で。1973年エドガー・アラン・ポー賞受賞作品。
著者等紹介
ホワイト,ロブ[ホワイト,ロブ][White,Robb]
1909~90年。フィリピン生まれのアメリカの作家。アナポリスの海軍兵学校を卒業後、士官としてアメリカ海軍に勤務し、第二次世界大戦を経験。退役後は世界各地を探検してまわった。軍人時代から創作活動を始め、数多くの小説を発表した。『マデックの罠』で、1973年のエドガー・アラン・ポー賞受賞
宮下嶺夫[ミヤシタミネオ]
1934年、京都市生まれ。慶應義塾大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はまだ
17
子ども向けのミステリーで、大人も楽しめるということで、あのー、ガッキーが星野源と結婚したという状況下で、砂漠の描写なんですが、大変わかりづらかったので、子どもでも大人でも、けっこうむずない? むずいと思うねん。ガッキーと星野が結婚したとのガセネタの状況下では。では? ミステリとしても、なんつうの、場当たり的っつうかラッキー感すごい。すごいうるさい。なんやこれ。★32021/10/31
みー
9
面白かったけれども・・何処までも悪役のマデックが嫌な奴で、最後の最後まで読んでいてストレスが溜まった!!これでもか!と言うくらい、執拗に追い詰めるマデックとは対照的に、ベンが好青年で、ベンのためにも最後スッキリと終わるんだろうなと思いつつ、最後の最後まで気が抜けない展開だった。人は、肩書にこんなにも弱いのかと・・周りの人間にもイラッ!!天才君の、素っ気ない対応に、ヤキモキしたが最後、いい働きをしてくれてホッ!!児童書だが大人が読んでも面白い。こちら、映画化もされたようですね!2016/08/27
円盤人
3
狩人のガイドを務める大学生のベン。しかし大富豪の客、マデックは間違って山師の老人を撃ち殺してしまい、ベンに罪をなすりつけようとする。矛盾脱衣を装い、彼を全裸で砂漠に放り出したのだ! ベンは灼熱の太陽のみならず、銃で彼をつけねらう執拗なマデックの監視とも戦わなければならない。彼は絶望的な状況をどうひっくり返すのか? このヤングアダルト向けとは思えないヒリヒリしたサスペンス小説は、1973年のE・A・ポー賞を受賞。2015年には『追撃者』という映画にもなった。ふだん児童書を読まない層に特におすすめしたい秀作。2018/10/20
naonchi
3
1973年エドガー・アラン・ポー賞受賞作品。結構古い作品ながら、設定も舞台も大自然の中なので、これからも当分は古びる事はなさそうです。悪い奴はとことん悪く、主人公は愚直。とっても分かり易いし、あっちこっちに寄り道しない、最後もあっさり。昔のヒッチコック映画みたいです。子供の頃に読んだらきっと夢中になったハズ。2013/06/16
dumpty
3
あまりに正直すぎる主人公。だから相手のオヤジの仕掛けにまんまとはめられる。一気読みでした。2011/04/28