内容説明
まさか!こんなことが!…大切な友人が、若い命をうばわれた。「魂食らい」のしわざと知り、復讐を誓うトラク。犯人を追って、自分が生まれた「深い森」へと入っていく。そこで見つけたものは?母がたくした思いとは?―さまざまな秘密が明かされる人気シリーズ第5巻。
著者等紹介
ペイヴァー,ミシェル[ペイヴァー,ミシェル][Paver,Michelle]
オックスフォード大学で生化学の学位を取得した後、薬事法を専門とする弁護士になる
さくまゆみこ[サクマユミコ]
出版社勤務を経て、現在はフリーの翻訳家・編集者。玉川大学・大学院非常勤講師
酒井駒子[サカイコマコ]
東京芸術大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
あわいの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
348
これまでの中で最もスペクタクルに満ちた巻。シアジとの対決の場は、まさに手に汗握るといったスリリングな展開。高所恐怖症の私には一層のこと。また、この巻ではトラクの出自にまつわるエピソードも加わり、物語全体がいよいよ大団円に向かっている気配も濃厚である。一方、巻のエンディングはウルフの配偶者と子どもの誕生で締めくくられており、これで終わってもいいかのようなムードも漂わせている。まだイオストラが残っているのだが、さて結末やいかにといったところである。2022/11/28
Rin
67
【図書館】今回も悲しくて苦しい展開。とても頼もしく感じていたベイルへ降りかかったこと。森全体に起きたこと、そしてウルフの戸惑い。トラクにレン、フィン=ケディンそれぞれの決断も。すべてが悪い方向を予感させて読み進めるのが辛かった。心が悪い方向へ行くのはとても簡単で、そう思い込んだことを断ち切ることの難しさを痛感させられる。今回はウルフが受けた衝撃と悲しみ。それを乗り越えてまた新たな仲間としての絆が生まれたのがとても嬉しかった。新しい群れとして次は物語にどうかかわってくるのか楽しみで、幸せな結末を祈ります。2017/12/01
榊原 香織
59
シリーズ5 結構ハードボイルドですねえ。痛々しい記述多し。 石器時代人は傷の直りが早かったのだろうか。狼がやっぱり魅力的2023/12/12
美紀ちゃん
52
大切な友人ベイルの死に対してトラクは復讐を誓い、それをなんとしてでも成し遂げようとする。最後はベイルも夢の中で笑顔を見せてくれた。ウルフはずっと仲間・兄弟と信じていたトラクがオオカミでないことに気付き、ショックを受ける。何かを知る事は成長の証。ラストシーンでは、それを乗り越え精神的にも成長したウルフの、トラクへの深い友情・信頼に心を打たれ感動した。ファンタジーでありながら、6000年前の石器時代の歴史小説で、リアリティーをきちんと持った作品。2013/01/07
Rosemary*
51
冒頭から、大きく物語が動く、<魂喰らい>に大切な友ベイルの命を奪われ、自責の念に駆られたトラクは復讐を誓い周りが見えなくなってしまう。ある想いに囚われすぎると大切な事を見失ってしまうんですよね。すんでのところでその事に気付き本当に良かった。不器用で感情に流されやすいトラクと対照的なウルフのなんと人間味溢れる事よ。今回はウルフが二人?の関係性について悶々するも最後はホッとして心温まりました。いよいよラスト一巻たのしみです。2015/10/01
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