内容説明
「みんな、ぼくの兄弟だ。ここにいるみんなは、ほんとの家族より、もっと大事な家族なんだ。」さまざまな理由から家をはなれ、路上で暮らす少年たち。身を寄せあい、助けあって、精いっぱいに生きている。―エチオピアのストリート・チルドレンを独特のあたたかな眼差しで描く物語。
著者等紹介
レアード,エリザベス[レアード,エリザベス][Laird,Elizabeth]
イギリスの作家。多くの話題作を発表している。マレーシアで教師生活を送り、夫の仕事の関係でエチオピアやレバノンにも長期滞在した。パレスチナの子どもたちを描いた『ぼくたちの砦』は、第53回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書になった。ほかの邦訳作品に『ひみつの友だち』(徳間書店)、『今、ぼくに必要なもの』(ピエブックス)などがある。この2作は、共にカーネギー賞の候補作になっている
石谷尚子[イシタニヒサコ]
東京生まれ。上智大学文学部英文学科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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小太郎
2
この本はストリートチルドレンの事を書いています お腹が空いていてもきっと神は救ってくれるという事が書かれてあると思いました 後書きにもそう書かれてありました その日は空腹で倒そうになっても、自ら命を絶ってはいけない きっと神は救いの手を差し伸べてくださると2014/02/16
ようこ
2
マモや子どもたちの状況に涙したり、仲間のような気分で応援したりしながら読んだ。今ももしかしたら路上で暮らしているかもしれないリーダーのミリオンや仲間たち、そのほかの子どもたちにも明るい未来が用意されていることを願いながら読むのを終えた。2008/11/25
くねくねさん
1
期待以上に良かった!子供たちのひたむきな生命力に胸がジーンとする。自分の恵まれた暮らしに改めて感謝し、世界中の子供たちの幸せを祈らずにはいられない。2015/11/15
コウヤ
0
すごく良かったです。でも、最後に主人公とその友達だけ幸せになる(?)っていうのはちょっと・・・。2009/06/19
ばーばら
0
ところどころ校正ミスが見られ、人物名表記が違っている個所があり、そういう本は初めてで驚いた。せっかくいい内容なのに、版元さんの経済事情なのかしら? 作者が実際にストリートチルドレン達とふれあったベースを元に書かれた、というだけに生き生きした息吹が伝わる。表紙のイメージ画も素敵。翻訳者さんが言われるように、原題の直訳は難しいだろうけれど、素敵な手書き文字で添えられているのがありがたく嬉しい。明るい未来を手に入れるには、越えなければならない深い溝がある。夜明け直前が、いちばん暗く寒いよね。2020/02/18