内容説明
恐ろしい闇の力を秘める黄金の指輪をめぐり、小さいホビット族や魔法使い、妖精族たちの果てしない冒険と遍歴が始まる。数々の出会いと別れ、愛と裏切り、哀切な死。全てを呑み込み、空前の指輪大戦争へ―。世界中のヤングを熱狂させた、不滅の傑作ファンタジー。旧版の訳にさらに推敲を加え、新たに『追補編』を収録した「新版」です。トールキン生誕100年記念出版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
syota
40
この巻は、裂け谷での会議を経て一行9人が出発し、大河を下ってフロドとサムが仲間と別れるまで。圧巻は何と言ってもモリアの地下迷宮、映画でもすごかったが原作も迫力満点だ。ロスロリアンの森に住むガラドリエルも印象的。ガンダルフ不在の後半でパーティーの方針決定に苦慮するアラゴルンや、一行の中で唯一人指輪に心を惑わされるボロミアを見ていると、ああやっぱりこの二人は人間だなあ、とヘンなところで納得してしまう。話のスケールが大きくなり、いよいよ本格的な冒険が始まった。[G1000]2018/01/31
R
33
仲間が集まり、そして、それぞれの使命が描かれるといった様子の巻でした。ファンタジー小説として、より楽しめる描写が増えて、特にエルフに関する細かな情景や、心情、ありようが見事に描かれていて、いわゆる桃源郷、夢の国といったものを読みながら感じられたように思います。なにせ、美しいのであると納得させられた。冒険劇としても、大変面白く、様々な艱難辛苦が描かれて、それでいてフロドの選択する茨の道の険しさ、そこにいたろうという勇気が、とても強く感じられて面白かったです。続きが気になって仕方ない。2017/06/19
爽
23
このあとどうなるんだろう。すごく気になるところで2巻が終了。みんな一緒にいつまでも、とはやっぱりいかないのかな。/旅の様子が相変わらず好きだな。今回はロスロリアンの素晴らしさといったらない。2018/10/21
にゃこ
17
やっぱりアラゴルン好きね(*´▽`*)でも読んでいてふと思ったけど、フロドたち4,50でしょ。アラゴルンなんて80ぐらいじゃない?そもそもの寿命が違うから仕方ないんだけど数字だけ見ると悲しくなる。 そして記憶以上に話の展開が早かった。二つの搭なんてもっと先だと思ってた。2017/05/25
温
16
いよいよ、本格的に旅が始まりました。突如現れるいにしえの人物の名や地名に悩まされつつ、なんとかついていけました。フロドたちの旅の様子が事細かに書かれてあるのは、この物語が旅することそのものに重きをおいているからでしょうか。特にまるで見てきたかのように具体的かつ美しい風景描写が素晴らしかったです。次巻もあきらめずに読みます。2014/04/21
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