出版社内容情報
はしれ、うさぎ！ 愛と平和のために！ 群れに迫る危機を察知した11匹の勇敢なうさぎたちが、新天地をもとめて危険にみちた放浪の旅に出たー。愛らしくもけなげなうさぎたちの、大冒険ファンタジー。●カーネギー賞／ガーディアン賞／厚生省中央児童福祉審議会特別推薦 小学校高学年～
内容説明
群れに迫る危機を祭知した、１１匹の勇敢なうさぎたちが、新天地を求め、危険にみちた放浪の旅にでた―。愛らしくもけなげなうさぎたちの大冒険を描く、話題の傑作ファンタジー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Die-Go
48
図書館本。友人からのお勧め。生まれ育った社会に不満を持つうさぎたちが、予言うさぎの危機を告げる言葉に従い、村を脱走する。そして、新たな住みかを探し求めて旅をする。次から次へと冒険が繰り出され、読んでいて飽きない。イギリスの田舎の風景も興を添える。★★★★☆2021/08/28
riviere(りびえーる)
15
ウェストールの『かかし』の主人公が愛読していたのが本書。それで前々から読んでみたかった。人間による自然開発に危機を感じ、安住の地を求めて旅立った11匹のウサギたちの冒険物語。繊細で豊かな自然描写と、ウサギと人間の息詰まる攻防が物語に真実味を与えている。下巻が楽しみ。2016/09/03
ケニオミ
10
前々から読みたかった動物冒険物のクラシック。本作を愛読している作家の松浦寿輝氏がクマネズミ親子の冒険物語「川の光」を著すに至ったのも頷ける内容です。繁殖地が宅地開発の対象となったことを示す立札を発見する場面から物語が始まります。誰もその内容を理解できませんでしたが、霊感の持ち主であるファイバーだけが何か恐ろしいことが起こることを予言します。それを信じたヘイズルと一部の仲間と一緒に繁殖地を抜け出し、新天地を求め冒険の旅が始まります。上巻で安息の地ウォーターシップダウンには到着。しかし、まだまだ艱難が・・・。2014/08/03
こうちゃん
4
人間への風刺が効いてて、児童書のつもりで書かれたものが大人の読書を引き付けたのがわかるなあ2009/11/03
ハル
4
かわいいうさぎの話かと思って読み出したらおっさんうさぎだらけで驚いた。出世欲、怠慢、裏切り、疑い・・・野良うさぎ生きていくのに大変です。2009/02/17
