出版社内容情報
「白雪姫」「赤ずきんちゃん」など、世界中で愛読されてきた童話を取り上げ、これらの話が子どもたちの成長にいかに重要な役割を果たすかを解明した名著。 小学校高学年~
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
12
昔話についての文学論ですが、そんなに堅苦しくなく楽しく読めます。特にさまざまな作品を取り上げて解説してくれているのが非常にわかりやすくためになります。もともとマザーグースや童話が好きで昔購入していた本ですがもっと早く読めばよかったと思いました。2014/01/13
Ryuka
1
この本を読み進めていくと、今まで多くのことを取りこぼして大人になったことがよくわかる。 淀んで沈んでいる様々な戸惑いがいくつも解消された。 心が軽く迷いは消えた。2019/09/02
のん@絵本童話専門
0
グリム童話を精神分析学から考察した本。やたら「エディプス」を強調している(エディプスコンプレックス)が、要は昔話は子供の精神的自立の過程を描いているということかなと。性の芽生えについてもやたら書かれていて、賛同はできかねるけれど、精神分析したらまあそんな考え方になるのだろうなと。小澤俊夫さんの言う昔話の意義と大体似ていると思う。2025/11/16
べ
0
主に第二部(個々の昔話を検証している)を読んだ 登場人物、行動、もの、色の意味を知れるのはおもしろかった ただ、父母といっしょに暮らしているわけではない子どもは、これらの昔話をどのように受け止めるのだろうと疑問に思った(参考:p237「だれかが外から助けにこなければならない。母と子がこういう状態にある時、父親が助けにこないとしたら、だれがくるだろう?」) 家族の形の多様化が進んだときに、一般的(とされていた)家族における子ども向けの昔話が有効であり続けるのか? 発達課題は変わらないと思うけどさ2021/05/31




