内容説明
ママのつごうで、カルチャーセンターの「おしゃれ教室」で一日過ごすはめになったポニー。でも、おしゃれなんて大きらい。その上きょうは「プリティ・プリンセス・コンテスト」の日。教室で浮きまくったポニーがたくらんだのは…声を出して笑ってしまうほど、とってもゆかいなお話。
著者等紹介
ファイン,アン[ファイン,アン] [Fine,Anne]
1947年、イギリスのレスターシャー生まれ。ウォーリック大学卒業。中学校教師や刑務所教師などを経て、1978年に作家デビュー。現代イギリスを代表する児童文学作家。主な邦訳作品に、『ぎょろ目のジェラルド』(カーネギー賞・ガーディアン賞受賞/講談社)、『フラワー・ベイビー』(カーネギー賞受賞/評論社)などがある
灰島かり[ハイジマカリ]
国際基督教大学卒業。英国のローハンプトン大学院で児童文学を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
杏子
9
おしゃれとは無縁な女の子ボニーが、上級簿記の資格をとる母親の都合で無理やり入らされた「おしゃれ教室」。その日参加している女の子たちと意見が真っ向にぶつかって、ひとりだけ疎外感を味わうことになるかと思いきや。その日来なかった係のモーラに代わって、音響と照明係をつとめることに。すると、意外な展開が。いったいどうしてあんなふうなことになったのに誰からも文句もでず、かえって喜ばれたのか?先生は根は正直者で、純粋なのかもしれないが。子どもは子どもらしくいた方がよいけれど、いいのかな?と思わないでもない。2015/01/11
スイ
8
「花とか、宝石とか、星とか、みんなきれいで、キラキラしているかもしれませんけど、ただそこにあるだけです。なんにもしないで、ただそこにいるだけなんて、すごくつまんないだろうなって、あたしは思ったんです」 母の都合で1日、カルチャーセンターの「おしゃれ教室」にいなければならなくなったポニー。 おしゃれにも、選抜されるプリンセスの称号にもまるで興味はないけれど、引っ越したばかりでもしかしたら友達ができるかもとわずかに期待もしながら飛び込んでみると、「美しいプリンセスになること」だけが素晴らしいと思って2019/03/03
カバン
4
外見の美しさでなく、個性という自分らしさを求めるボニーがかっこいい。子供だけでなく、大人も感動する一冊です。2016/06/22
ハムハム
3
感動した。今まで生きてきた中で最高の本。ボニーがいやなところにいれられたときに文句を言うだけじゃなくてちゃんと変えようとしたところが偉いと思う。2015/11/06
ybhkr
2
おもしろかった!小学校高学年向けだけど、日本とイギリスの分化の違いがわかって、へえってなる。日本なら小学校高学年になったら子供をひとりで留守番させるなんて当たり前だけど、イギリスは日本ほど治安がよくないのでできないそう。だからこそ、ママにまったく興味のないカルチャーセンターのおしゃれ教室に入れられてしまったボニー。そこはカルチャーセンターというよりモデル養成所のような場所で同世代や少し上の女の子たちがファッションや美容に大人顔負けの情熱を捧げている。そこにボニーが一石を投じることでいろいろな騒動が…。2016/03/28