出版社内容情報
うさぎのリリは、弟のド-ドが大すき。でもリリはちょっと心配。だってド-ドはいつまでたっても赤ちゃんみたいで、みんなとちがってるんだもの。リリはド-ドを、ほかの子と同じようにしたいと思いますが…。相手のありのままを受け入れ、愛することの素晴らしさを伝える。 小学校中学年~
内容説明
リリはおとうとのドードがしんぱい。だってみんなとちがうんだもの…。フランスの「幼年期と染色体異常を考える21世紀の会」の提唱で、創られたお話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
杏子
22
人権週間ということで、1年生に読み聞かせしました。反応はまぁまぁ。おとうと、ということで身近に感じられたのでしょうか?少ししんみりした読み聞かせになりましたが、障がいをもって生まれた子にも幸せになる権利があること、曲がった家のようにまっすぐに立てない子どもでも、その子自身を好きになってあげること、などなど小さいうちからわかってほしいですね。読んだ後、借りていった子がいて…よかった!と思いました。2016/12/02
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
19
スーザン・バーレイの絵を求めて。フランスの「幼年期と染色体異常を考える21世紀の会」の提唱から創られた絵本。リリは弟ができて大喜びですが、弟のドードは何か変?かもしれない。自閉症という言葉は使われていませんが、理解し大切に育てているお父さん・お母さんも時には嘆く姿があったり、リリの上のお兄さん・お姉さんはドードにかまわなかったり、と割とリアルな家族が描かれています。ふくろうさんんの言葉がとても印象的。「いまのまんまのドードくんを、すきにおなり。それがいちばん、たいせつなことだよ。」2021/04/23
小夜風
15
【小学校】「わすれられないおくりもの」のスーザン・バーレイの挿し絵の絵本。染色体異常の子どもの話。弟のドードのことが大好きなうさぎのリリ。でも私の弟、変かなぁ?最後のふくろうさんの言葉がとても胸に迫った。「そのままの君が好き」それが大切。2013/09/20
ほのぼの
13
人権週間に向けての選書で。絵本としてはよいと思う。最後の場面でも友達からバカにされるトード。言い返すことができるようになる成長は見られるが。何となくそこが引っかかって選書から外した。2015/11/28
紅花
12
「さっちゃんのまほうのて」もそうだけど、この本の素晴らしいことは、みんなが、迷い、そして道を見失いそうになること。でも、みんながそのことと、真剣に向き合い、少しずつ導かれると言うことだと思う。2014/03/13