出版社内容情報
「夜中出あるくものたち」でおなじみのケイ少年は、あやつり人形使いの老人から”喜びの箱“をあずかったことから、次々と奇怪な事件にまきこまれてゆく。 小学校高学年~
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
timeturner
4
前作に比べれば整理されてきたとは思うけど、悪役アブナーのキャラがわけわかんなかったなあ。まとまった筋のある小説というよりは、夢のような場面を次から次へと見せてくれるショーと捉えたほうがいいのかもしれない。2014/11/22
椿子
3
子供の頃読みたかったかも。読書の楽しみ、想像力の楽しみを存分味わわせてくれる本。石井さんの訳も素晴らしい。これが2巻目ということは知っていたのだがあえて2巻から借りて読んだ。1巻の「夜であるくものたち」も読みたい。「子供だまし」じゃない児童小説って本当いいよなあ、と思います。2011/08/16
菱沼
2
石井桃子さんのエッセイを読んで再読。『夜中出歩くものたち』も、これも、ずいぶん昔に読んだのでほぼ覚えていなかった。覚えていたのは、老海賊ねずみの「そのこと」という口癖だった。読んでいて、ああ、そうそう、こういうことを言うヤツがいたっけ、と思った。結局全ては夢だったのだろうか。ケイの両親がいないこと、後見人(はじめは嫌なおじさんだった)の素性など、説明されていないことも多々あるけれど、それはそれでいいのかも、と思う。鹿の角を持つハーンの登場でスーザン・クーパー『光の六つのしるし』を思い出した。2025/02/05
ロッタ
0
以前読んだはず(15年位前かな)なんだけど…と思いながらの再読。きっとその頃は想像力がついていかなかったのかもしれない、と思いました。今回は楽しかった~。最後の最後、ピーターは?と心配していたけど、それも全て杞憂に終わりまさかのオチに驚きました。これは頭の柔らかい子ども時代に読んだら楽しいだろうな、と思いましたがどうやら今は絶版らしいので残念。映画のネタ(原作)になりそうな作品ですね。いつか映像化されそう。2025/02/23