内容説明
このほんは、1さつのあかいほんについてかかれたほんです。まほうのあかいほん、あなたをきっとしらないせかいへつれていってくれますよ!もじのないえほんです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
143
字のない絵本。面白い!女の子が赤い本を拾うところから想像の翼が広がります。次から次へ流れるような展開にわぁ~!、おぉ~!とちょっと興奮しました。本の中にまで入っちゃうなんて…。ラストには無限の繋がりも感じます。とてもワクワクする一冊でした。2020/10/29
masa@レビューお休み中
109
文字がない絵本の話をしていたら引き寄せるように見つけてしまいました!本の不思議ですよね。バーバラ・レーマンの絵本は、はじめて読みましたが、文字がないのに流れがあって、なんとなくストーリーも理解できるんですよね。すごいなぁ。さて、この絵本ですが、赤い本が主人公(?)なんです。ある日、道端にあった一冊の赤い本を、少年が拾います。そのとき、別の場所では、これまた赤い本を持っている少女が学校の授業を聴いています。一見すると同じ本に見えるのですが実際は…。物語が進むにつれて、ふたりの関係性も変わっていくんですよね。2015/10/15
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
75
道端に落ちていた一冊の赤い本。ページをめくるとこちらを見つめている男の子がいます。フィクションのキャラクターではなく確かに交差する視線。見知らぬ国で暮らす名も知らぬ相手に心惹かれます。ファンタジックな文字のない本。2005年のコールデコット賞の次点。2008年10月初版。2015/12/26
Kawai Hideki
57
字のない不思議絵本。雪深い町を歩く女の子。雪に埋もれた赤い本を拾う。読んでみると、南の島の男の子が赤い本を拾ったお話だった。男の子が赤い本を読んでみると、雪深い町を歩く女の子が赤い本を拾うお話だった。つながるはずのない二つの世界がつながって、うわうわうわ〜ってなる。不思議な赤い本を次に拾ったのは誰かな?2017/10/08
booklight
39
SF的な世界観がかわいい絵で描かれるのは、ちょっと面白い。文字もないので、純粋に絵でイメージがつながっていくのが不思議な感じ。そして地図が描かれるんだ、と思ったら作者は地図好きとのこと。世界につながるチャンネルは色々あるな。丁寧に描くことで、どんなチャンネルでも共有できるのは、世界が広がっていいな。2023/10/09