内容説明
ぴかぴかの、すてきなぼうしがあった。黒いりっぱなシルク・ハツト。ある日、風にふきとばされて、ベニト・バドグリオのはげ頭の上に。それからおこるふしぎのかずかず。ベニトとぼうしの大かつやく。
著者等紹介
ウンゲラー,トミー[ウンゲラー,トミー][Ungerer,Tomi]
1931年フランスのストラスブール生まれ。児童向け絵本、おとな向け風刺漫画など、多方面で活躍中。絵本だけでも150作以上発表している。1988年、国際アンデルセン賞を受賞
たむらりゅういち[タムラリュウイチ]
田村隆一。1923年東京生まれ。詩人。絵本の翻訳でも知られている。1988年没
あそうくみ[アソウクミ]
麻生九美。東京生まれ。早稲田大学卒業。翻訳家。児童書と子どもと女性についての本を多く手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
295
これもトミー・ウンゲラー作、田村隆一+あそうくみ訳というゴールデン・トライアングル。これまで知らなかったのだが、あそうくみは児童書の類の翻訳がたくさんある人。さて、本書は不思議な帽子が幸運を運んでくるお話。やはり絵が牽引する絵本だろう。今回のお話は主人公のベニト・バドグリオという名前と、町の風景からはイタリアが舞台のようだ。ウンゲラー得意の群衆を描く場面はないけれど、かわりに大階段のシーンが。もちろん、これはエイゼンシュタインの『戦艦ポチョムキン』を意識したもの。なお、最後はちょっと心配なハッピーエンド。2023/12/11
♪みどりpiyopiyo♪
45
むかし,ぼうしがひとつあった.黒いりっぱなシルク・ハット.サテンみたいにぴかぴかで,ピンクの絹のリボンが ついていた.■現代の昔話のような楽しい絵本を読みました。お馴染み『すてきな三にんぐみ』の作者トミー・ウンゲラーの作品です。■ある日、ぼうしは風に飛ばされベニト・バドグリオの頭の上に。それから起こる不思議の数々。ウンゲラー一流の風刺を散りばめ、名作映画のパロディなども盛り込んで。画面の隅々まで楽しくてスタイリッシュな絵にもご注目☆ ■ベニトとぼうしの大活躍。最後はちょっとにんまりでした♪ (1970年)2018/12/12
mntmt
21
このぼうしは、今、どこにあるのかな!2016/02/09
花林糖
20
(図書館本)ピンクの絹のリボンをつけた、幸せを運ぶシルクハットの大活躍物語。トミー・ウンゲラーの絵が楽しくて魅力的。最後がとっても素敵。2016/02/07
sui
19
ピンクの絹のリボンのついた黒い立派なシルクハット。行く先々で活躍し、みんなを幸せにしてくれる。でも帽子は自由で誰のものにもならない。そこが良かった!2016/08/07