出版社内容情報
二羽のツグミが出あい、愛しあって、家庭をきずき、ささやかな幸せをもとめてけんめいに生きてゆく。そしてやってくる永遠の別れ…。ともに生きる喜びと、やがておとずれる悲しみを、美しく華麗なイラストで描く、心にしみいる絵本。 小学校低学年~
内容説明
出会い、愛し合い、家庭をきずいて、ささやかな幸せをいっしょうけんめいに生きていく二羽のツグミ。そしてやってくる、別れ…。
著者等紹介
ヴィルコン,ユゼフ[ヴィルコン,ユゼフ][Wilko´n,J´ozef]
1930年、ポーランドに生まれる。クラクフの美術アカデミーで絵画を学び、ヤギエウォ大学で美術史を専攻。日本とも縁の深い、世界的なイラストレーターで、絵本のほか、絵画、彫刻、オブジェ、舞台美術、装幀、ポスターなど、その活動は多彩。国際図書デザイン展金賞(ライプッィヒ)、国際児童図書展金賞(ボローニャ)、BIB金メダル(ブラティスラヴァ)など多数を受賞している
さかくらちづる[サカクラチズル]
静岡県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。現在、外務省研修所、明治大学で教鞭をとる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メタボン
31
☆☆☆☆☆ 美しい絵とせつないツグミの夫婦の話が心にしみる。今ともにあることを大切にしなければと思った。2015/11/10
みずたま
17
亡くなった妻へのレクイエム。癌と宣告されてから、わずか3か月後の唐突な出来事。二羽のツグミはウィルコン夫婦。2人の出会いから突然の別れまでが描かれている。失って気づく大切なこと、後悔、そして喪失感…。ウィルコンのイラストが見たくて借りたけど、深く心に残る作品だった。2015/06/07
mntmt
16
人生の中で喜びも悲しみも分かち合えるパートナー。必ずやって来る別れ。幸せな時は、本当に短い。今を大切にしたいと思った。ヴィルコンさんの絵は、いつも色が素敵。2015/06/25
遠い日
15
この物語は、愛妻へのレクイエムだという。出会い、愛し合い、家庭を築き、そして、名を成す夫との意識のずれが悲しみを生む。平和で穏やかな営みを望む妻の寂しさ。日常の大切さ、かけがえのなさが胸に沁みる。あまりにも突然の、別離の容赦なさが深い印象を残す。2015/02/06
Cinejazz
11
ポ-ランドの著名な画家ユゼフ・ヴィルコン(1930- )さんが、最愛の亡き妻マウゴジャ-タさんに捧げたレクイエム。 <二羽のツグミ>の出会い、愛し合い、家庭を築き、ささやかな幸せと精いっぱい生きることの喜び、やがておとずれる悲しい別れの日を、静かに語りかけた心にしみる大人の絵本です。2022/11/05