出版社内容情報
おばあちゃんちには、こわれたふりこ時計しかない。でも、おばあちゃんは、時計ならいっぱいあるよっていう。その時計って…? すぎてゆく秒や分や時間、かさなる週、月、年…。時計の中になんかおさまりきれない、ゆたかな“時”のすばらしさを伝える、美しくさわやかな絵本。 小学校低学年~
内容説明
すぎてゆく秒や分や時間、かさなる週、月、年…時というものは、時計のなかになんかおさまりきれないのさ。
著者等紹介
マッコーリーン,ジェラルディン[マッコーリーン,ジェラルディン][McCaughrean,Geraldine]
子どもの本の作家として、高い評価を得ています。物語に、絵本にと活躍し、とくに再話の名手として知られています。受賞した賞も、カーネギー賞、スマーティーズ賞、その他、かぞえきれないほど。現在、英国のバークシャーにある村に住んでいます
ランバート,スティーブン[ランバート,スティーブン][Lambert,Stephen]
1984年にリンカーン芸術大学を卒業。現在、英国のコーンウォール在住
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
108
『時間』をテーマにした絵本。おばあちゃんちにある大きな振り子時計。文字盤の針はいつも同じところを指している。「直した方がいいんじゃない?」「こんなにたくさん時計があるのに」っておばあちゃん。心臓の音を聴くと秒がわかる。1分は思ったことを口にする間、2分は本の1ページを読む間、木が作る影、小鳥の声……「時間」を知る方法ならいくらでもある。もっと長い時間は季節が教えてくれる。人の一生もいろんなやり方で計れる。時計がなくても時間は流れる。心を静かに整えれば、流れを感じることはできるのだ。2002年3月初版。2016/07/16
紫綺
64
時の捉え方を考えさせてくれるお話。ハードとしての時計に頼らなくとも、時を刻む物は色々あるんだよ。あくせくしなくてもいいんだよ。柔らかいタッチの絵がおばあちゃんのように優しく語りかけてくれる。2013/02/17
mntmt
23
時計がなくても、わかる。五感で感じる時の流れ。こんな風に生きれたら、幸せだな。絵も、目に優しい色合いだし、なんだか癒された。原題:My Grandmother's Clock2016/06/14
けんちゃん
20
読友さんのご紹介本。ときの流れはいろいろなところでわかるもの。あっという間の短い時間も、長い長い時間も…時計を常に気にして、次官にとらわれて生きているのがイヤになってしまいます。この本を読みながらも、時計をチラ見したし…(^^;; 日常を離れて、このおばあちゃんの日常に入り込みたいです。穏やかな気持ちにしてくれるお話、優しい色づかいのイラストも一役かっているのでしょうね。 2013/03/23
みさどん
15
人生の時間というものを考えられるのはずっと歳をとってから。でも、この絵本のように、おばあちゃんたちとたくさん一緒に過ごし、互いに分かり合えていたら、時間を大切に考えられる人に早く成長するだろう。ストーリーや文よりも、こんな風にお年寄りと過ごせるという情景こそが素敵だった。2016/10/01