内容説明
詩とイラストで新たに甦る名曲「動物の謝肉察」の世界。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マツユキ
18
サン=サーンスの組曲(謝肉祭というタイトルに恐怖した小学生時代)を題材にした絵本。どの動物も、ユーモラスに生き生きと描かれています。絵も素敵。今度は曲を聴いてみよう。2023/01/20
ヒラP@ehon.gohon
16
いろんな動物たちを題材に、ユニークな詩がつけられています。その想像力に感服して楽しんでいったら、最後にいかめしい肖像画が出てきてはたと考えました。 サン=サーンスだったのですね。 最後の言葉がサン=サーンスの言葉だとしたら、動物たちに寄せた詩は翻訳詩だったのですか。ちょっと混乱してしまいましたが、やっぱり谷川俊太郎さんの世界です。2025/02/18
新田新一
16
広瀬弦の絵に谷川俊太郎の詩を付けたもの。他の方の感想を読ませて頂き知ったのですが、広瀬弦は佐野洋子の息子とのこと。それを知って絵を眺めると、母の絵と似ているところがあるのに気付きました。谷川さんの詩はユーモラスでリズミカルで、ときに哲学的になって表現の深みを感じました。すべての命のつながりを書いた最後の詩を読むと、明るさと希望を感じてじーんとします。2024/04/01
遠い日
8
絵は、佐野洋子さんの息子の広瀬弦さん。サンサーンスの組曲へのオマージュ。甘くないのがいい。動物たちにイメージを委ねながら、その実人間批判あり、哀惜あり、いろいろな感情を刺戟される。谷川さんがしばしば書くことだが、「いのち」が巡ることについての、ずばりとした表現が最後にあって、深く頷かされる。2014/07/29
星落秋風五丈原
7
サン=サーンスの「動物たちのカーニバル」の曲に合わせて書き下ろされた13の動物の詩。動物が背負っている運命を皮肉まじりに歌い上げる。2006/08/21