出版社内容情報
そりゃ弟はかわいいよ。だけど、あかんぼうってのはどうもヘンリーのイメージにぴたっとこないんだ。”タフでクールでカッコいい“ってイメージにね。 幼児~
内容説明
サーカスの見せものだった白いふくろうは、鳥かごのなかでくらしていたので、自分がとるべきことも空のひろさもしらなかった。ある日ふくろうは売られて大きなお城へいき、一匹の小さなねずみと出あう…。自由と冒険への夢とあこがれを、詩情あふれるイラストで描く。大人までたのしめるおしゃれな絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
129
絵本とは言いながら、何か表紙の絵がいかにも青っぽい色でフクロウの顔もいわくありげな感じなので怖いお話と思いきや読んでみたら自由を求めて、という希望があるような話でした。絵も安野さんを思わせる細密画のような感じでネズミやフクロウも人物像も興味惹かれる絵になっています。2016/11/12
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
103
サーカスの団長に飼われていた白いふくろうは、生まれた時から鳥かごの中で暮らしていて空を飛んだことがなかった。ある日、大金持ちの下で働く男がやってきて、ふくろうを買っていった。屋敷に住み着いている『ゆうれい』を退治するために。男の思惑通り、ふくろうがやってくると屋根裏から聞こえる♪ぴたぴた、かりかり、かさかさ、どんちゃんどんちゃん♪……という物音はピタリと止んだのだが……。写実的な絵なんだけど、どこか人間くさい動物たちの友情物語。白いふくろうは美しい。1996年10月初版。2016/05/29
紫綺
87
読友さんの感想で、表紙絵が気に入って借りてきた。ふくろうとねずみの自由への逃避行。繊細なペン画のタッチがスゴイ!!こういうの大好き♪2014/02/08
nakanaka
55
サーカス団で狭い鳥かごに入れられて飼われていた可哀想な白い梟がお城のお化け退治のためにお城の庭師によって買われることに。城主が悩まされていたお化けは実はただのネズミでそのことを知っていた庭師が梟を屋根裏部屋に放ったことにより梟の世界が徐々に拡がっていきます。自由を手に入れる梟の姿には夢があると感じました。2017/12/11
ヒラP@ehon.gohon
12
前半のサーカスは何だったんだろうと、少しあきれるような展開です。 白いふくろうはおばけに間違われ、ねずみたちは幽霊に間違えられたけれど、庭師の計画で、皆がしあわせなハッピーエンド。 これなら庭師がもうけても仕方ないでしょうか。2016/09/16