出版社内容情報
ひとりであそんでいた子ウシが、ママとはぐれた子ジカとであい、なかよしになった。子ジカは、森のおくのおいしいリンゴのなっている木をおしえてくれるという。でも子ウシは、もうママのところへかえりたくなって…。●厚生省中央児童福祉審議会推薦 幼児~
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
11
『小学校での読み聞かせガイドブック プランニング遊』で、朝読書のプログラムが参考になったので、記録しておきます。2年生予備本5~10分 未読だったので、読む機会ができました。2020/03/06
遠い日
7
子牛と子鹿の冒険の一日。明るい絵とリズムよく進むお話ながら、子牛はママと離れたことをずっと心の隅に抱え、子鹿はママが昨夜からいなくなったことへの不穏で恐ろしい不安を胸に抱えたままの、冒険だ。お互いの心配と不安ゆえ、ふたりは離れられなかった。楽しいことをしながら、楽しく話しながらも、子どもの心の揺れ動くさまがリアルに描かれている。穏やかなハッピーエンドが待っていてくれてよかった!2014/08/25
しずくちゃん
5
フランク・アッシュの絵本。オオカミに追われて母親とハグれてしまった子鹿と、母親から離れて小鹿について野山を冒険する子牛の物語。まだ知らないものを見たい好奇心と怖さと母の元に戻りたい気持ちと。子どもの心の動きが美しい絵と共によく分かる絵本でした。2023/09/12
チャタママ
5
りんごの味を知らない牛とカラス麦の味を知らないシカのお話。お互い、お母さんに早く会いたくなって、子牛と子鹿の冒険心が伝わる物語。2023/08/04
のん@絵本童話専門
2
暇を持て余していた子ウシは子ジカに誘われるまま、牧場を出て遊びに行きます。ちょっぴり怖くなりながらも子ジカについていく子ウシ。美味しいリンゴとやらを食べたらすぐママのところに帰ろう…実はその子ジカは前日ママと離れ離れになっちゃったのです。一緒に農場へ戻り、今度は子ウシがカラス麦を子ジカにごちそうします。くるくると変わる子ウシの表情がとっても豊か♡画風とも相まって、画面が動くような独特の絵の印象です。「しんぱいしたのよ、ママのミルク、きっと、すっぱくなっちゃったわよ」のセリフがなんだか好きで記憶に残る(笑)2021/10/09