内容説明
タトルさんは、森で、クリスマス・ツリーにする木をそだてて、売っている。毎年、その木がすっかり売れると、タトルさんは、おくさんに、あたらしいぼうしを買ってかえる。ところが、ある年、プラスチックのツリーがはやって、木は一本も売れなかった。あたらしいぼうしも買えなかった。そしてタトルさんは、製材所の人から、森の木をぜんぶ、買いとりたいといわれた。つまようじと、せんたくばさみをつくるために。そんなある日、ふしぎな手紙がまいこんで…。
著者等紹介
ハセット,ジョン[ハセット,ジョン][Hassett,John]
アメリカの絵本作家。10年以上にわたって数多くの共同作品を発表し、さりげないユーモアと温かみのあるイラストでよく知られている
ハセット,アン[ハセット,アン][Hassett,Ann]
アメリカの絵本作家。10年以上にわたって数多くの共同作品を発表し、さりげないユーモアと温かみのあるイラストでよく知られている
せなあいこ[セナアイコ]
東京生まれ。同志社大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
59
タトルさんは森でもみのきを育てています。もみのきを売ったお金で奥さんに新しい帽子をプレゼントするのが、クリスマスの大切な決まりでした。ところがある年、プラスチックのツリーが流行して木は一本も売れず、帽子も買えなくて森に入っていく気持ちをなくしてしまいます。次の冬、「森の木を書いたい」と連絡がありました。つまようじとせんたくばさみの材料にするのだと。心を決められないままクリスマスの前日、タトルさんは一通の手紙を受けとります……。ジョン・ハセット&アン・ハセット夫妻が共同で描く絵本の世界は、カラフルで暖かい。2014/12/20
momogaga
27
【大人こそ絵本】クリスマス・ツリーにまつわる愛情物語。2024/12/21
小夜風
21
【図書館】タトルさんは森でクリスマス・ツリーにする木を育てて売っています。ある年、プラスチックのツリーが流行って、木は一本も売れませんでした…。丸みを帯びた絵がとても優しく暖かくて好きです。ツリーにするもみの木を育てるなんて、とても素敵なお仕事だなって思いましたが、現実は厳しいですね。でもこんな奇跡が本当にあるような気がして嬉しくなりました♪2014/12/31
tera。
20
【第13回みんなで絵本 参加中】タトルさんは森でクリスマスツリーを育てて町で売り、そのお金で毎年奥さんにクリスマスプレゼントを買うのですが…。クリスマスツリー農家なんて初めて聞きましたが、本当にあるんでしょうか。夢のあるお仕事でちょっと羨ましい。タトルさんからの奥さんへのプレゼントを、サンタクロースはちゃんと知っていたんですね。一番のツリーを選べるように、毎年たくさんツリーを育てるタトルさんが幸せそうで、それこそがタトルさんへのプレゼントなのかもしれません。2013/12/14
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
16
クリスマスツリーになるモミの木を育てて売っているタトルさん。ところがある年からプラスチック製のものばかりが売れて、タトルさんの木は売れなくなりました。製材所から木を買い取りたいと言われ、悩むタトルさん。木が売れないと奥さんに新しい帽子も買ってあげられない。でもつまようじとせんたくバサミにはしたくない。そんなある日ふしぎな手紙がまいこんで…。2021/05/21
-
- 和書
- 堤寶山流秘書