内容説明
1870年代のロシア。街は活気にあふれ、ロシアならではの芸術を生み出そうと、たくさんの若者たちが情熱をかたむけていました。そんな時代に作曲されたムソルグスキーの「展覧会の絵」―。この曲にかくされた熱い友情の物語が、こんな音楽絵本になりました。
著者等紹介
セレンザ,アンナ・H.[セレンザ,アンナH.][Celenza,Anna Harwell]
9歳からチェロを始める。デューク大学卒業。楽理博士。現在、ジョージ・タウン大学教授。子どもたちにクラシック音楽を身近に感じてもらおうと、音楽絵本のシリーズを書きはじめる
キッチェル,ジョーアン・E.[キッチェル,ジョーアンE.][Kitchel,JoAnn E.]
セントラル・ミシガン大学卒業。卒業後、4年間にわたり、西インドで平和団体のボランティアとして絵を教えていた。アンナ・H・セレンザとのコンビで、音楽絵本のシリーズを描いている
藤原千鶴子[フジハラチズコ]
東京都出身。学習院大学国文科卒。在学中、学生オーケストラに所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Roko
29
組曲「展覧会の絵」がいかにして生まれたかが描かれた絵本です。美しい友情のお話です。最後の曲「キエフの大門」が頭の中で響き続けています。戦争はすぐにやめてください!2022/03/13
ゆーかり
16
1870年代ロシア。ムソルグスキー「展覧会の絵」がどの様な背景で作られたかという絵本。友人ハルトマン(建築家、画家)の急逝にショックを受け誰とも会わずにいたところを、もう一人の友人スターソフ(芸術評論家)が主催した遺作展に連れ出されインスピレーションを得て作曲。5人組もちらっと登場。この曲は本当にいくつもの絵画を、それも絵と絵の間の歩いているシーンまで再現して観ている様。2020/08/10
あおい
8
急死した友人の作品にインスピレーションを受け作り上げた「展覧会の絵 ムソルグスキー友情の組曲」聴いてみたくなりました。2023/04/06
Lesen
4
1870年代のロシア。ムソルグスキーの展覧会の絵という曲がどのようにして生まれたのかが分かる音楽絵本。まさに情熱と友情ですね。それが音の洪水となって現れ音楽になったのですね。この曲聴いてみたくなりました。2019/09/29
あいひさん
2
少し昔に友人が読んでゐたので、便乗して読む。文章は小学校低学年向けのやうな口調にはしてあるが、使ふ単語等は小学校高学年くらいのレベルだったかな。なので子供には少しとっかかりづらい絵本かもしれない。挿絵の一つ一つには額縁を模したやうな枠が描かれており、題「展覧会の絵」を表現してゐる。途中から、ムソルグスキーの曲に対する作者の情熱が高ぶり、物語を中断して数ページを割いてまで曲の解説がなされる。クラシック音楽好きにとっては、読む価値のある一冊。2017/06/03
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