内容説明
ルースは、ちっちゃなものが、だいすき。ちっちゃければ、ちっちゃいほどいい。ある日こうていで、とても小さなカメラをひろい、おおよろこび。でも、それは友だちのおとしものでした。ルースは、たんじょう日のおくりものだと、とっさに、うそをついてしまいます。ルースは、ほんとうのことをいう、ゆうきがだせるのでしょうか…
著者等紹介
ランキン,ローラ[ランキン,ローラ] [Rankin,Laura]
アメリカの絵本作家。The Handmade Alphabetで、ボストン・グローブ・ホーンブック賞を受賞
せなあいこ[セナアイコ]
東京生まれ。同志社大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
88
あぁ、これは痛いなぁ。痛いけど、どこか懐かしくて、こういう体験って誰しも子どもの頃にしているんじゃないかなって思った。主人公のルースは、ちっちゃなものが大好きです。家には小さなおもちゃがたくさんあります。ルースにとって、ものは小さければ小さいほどいいと思っているんですね。そんなルースが、学校の校庭でとても小さなカメラを見つけてしまうのです。それは、友達の落とし物だったのですが、彼女はそこで嘘をついてしまうんですね。嘘って、難しいですよね。絶対ついていけないかと言われれば、そうではないのだから…。2014/01/18
パフちゃん@かのん変更
58
ミニチュア大好きのルース。校庭で見つけた小さなカメラを自分のものだと嘘をついてしまう。でも、自分では嘘だって分かっているから苦しいのよね。ルースは次の日、ちゃんと解決できてよかったけれど、中にはなかなか嘘を認められない人や自分でも本当のことだと思ってしまう子もいて一筋縄ではいかないのが現実。ルースみたいにすっきり解決できたら気持ちいいね。2017/02/04
かおりんご
34
絵本。『いじわるなないしょおばけ』に似た感じ。でも、こちらは先生や大人にこそ読んでもらいたいです。子供が自分の過ちを認めたときに、優しく受け止めるって大事ですね。2017/06/07
小夜風
33
【図書館】わぁん(泣)、何か泣けちゃった。これはお姉ちゃんが小さかった頃に読みたかったな。うちのお姉ちゃんは幼稚園の頃、落とし物のハンカチとかを、先生が「誰のですか?」って聞くと「はぁい!あたしのです!」って言って、もらってきちゃう子だったんです。「嘘つきは泥棒の始まりだよ!」って何度怒ったことか……。園の先生や市の保健婦さんに相談して、「まだたったの3歳じゃないですか~」の言葉に、何だか凄く救われたんですよね。あの時のお姉ちゃんも、ルースみたいなこんな気持ちだったのかな。2015/11/25
ヒラP@ehon.gohon
29
ちょっとしたことで、嘘をついてしまったルース。 言い合いになって後戻りできなくなってしまったルース。 ルースが罪悪感にさいなまれ、どんどん気持ちが沈んでいく様が実感できます。 その気持ちをおさめてあげるのは、ルースの勇気ではあるけれど、大人の役目かも知れません。 最初の二行の献辞は先生方に向けてのものでした。2020/08/21