出版社内容情報
ラシーヌさんちの庭のとびきりおいしい梨がぬすまれた。犯人をつきとめてみると、世にもめずらしいまかふしぎな動物。ラシーヌさんはその動物が気に入り、すっかりなかよしになった。でも、ふしぎな動物の正体は…? 国際アンデルセン賞受賞作家のユーモアいっぱいのお話。 小学校低学年~
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
286
トミー・ウンゲラー作。訳は詩人の田村隆一と、あそうくみのコンビ。ある日、元徴税人のラシーヌさんのもとにやってきた不思議な動物をめぐる顛末記。種明かしはあっけないけれど、絵の上手さと物語展開の妙味が絵本を支えている。絵はプロットを語るときにはシンプルに、また時には画面いっぱいに様々なものを盛り込む、ウンゲラーrしいもの。パリに到着した時の群衆の顔や表情はなかなかの見もの。なお、この作品はモーリス・センダック(『かいじゅうたちのいるところ』)に献呈されている。2023/12/10
ルピナスさん
61
【11月24日午後休を利用して念願の国際子ども図書館へ!】11冊目。ウンゲラー作品の中にも未読作品があったのかと手に取りましたが、話の展開にビックリ。辻褄が合わないけど、安心して大笑いでハッピーな気持ちで読み終えることができる展開は、ウンゲラー作品の魅力でしょうか。絵が兎に角好みですが、やはり私の不動の一番は「すてきな三にんぐみ」です。2022/11/24
毒兎真暗ミサ【副長】
26
トミー・ウンゲラー40歳の時の作品。何故おじいさんが主役なのか謎だけど、絵の描き込みはデビュー当時よりも鮮やかでまろやか。レトロチックな風合いで、おじいさんとモンスターのおだやかな旅を描いている。ラストは衝撃的だけど、おじいさんは何もかも知っていたのかな?梨で有名なおじいさん。これからは何で有名になるだろう。2024/06/05
ナハチガル
18
さすがウンゲラー、外れなし。これだけひっぱって「大丈夫か?ちゃんとオチはあるのか?」と心配させておいて、ちゃんと落としてくれる。子どものような残酷さと、無神経さと、遊び心との混沌。天才のなせる技か。感心した。A。2022/12/17
いっちゃん
15
すっかり忘れて再読。でも、やっぱりトミー・ウンゲラーは面白かった。2016/06/12