出版社内容情報
一人一人の子どものよさや可能性を生かす教育の実現に重点を置き、教育・保育の本質を問い続けながら保育界を牽引した小田豊先生が、2021年8月に逝去されました。
この程、満を持して「遺稿集」にまとめました。本書の講演録では、著者の語り口に教育・保育の世界へ引き込まれることでしょう。遺稿では、教育・保育の変遷、リアルを知っていただけることでしょう。
著者は、教育は「一つの方向に向かうこと」「みんなができるようになること」、それが平等だとされた時代があったことを振り返りながら、本当の教育は「一人一人がその命をしっかりと輝かせること」「あなたはあなたであっていい」ということなのではないか、それが本当の平等なのではないか、と問い掛けられます。
研究者には手元に、未来を託された次世代の保育者には勇気と希望の書です。
目次
第1章 学校教育の課題と現状 子ども学と保育学の狭間を考える(人間って?;教育って?;発達って?;心って?;豊かさって? ほか)
第2章 幼児教育へのメッセージ(1998年度 幼児期の学びと自然体験再考;1999年度 適当な環境と適切な環境との狭間;2000年度 生きる力と学びの基盤;2001年度 21世紀を目ざした新たな歩みに向けて―保育の楽しさと難しさの再認識を!!;2002年度 幼児期にふさわしい保育の在り方とは―新たな歩みに向けて ほか)
著者等紹介
小田豊[オダユタカ]
滋賀大学教育学部教授、文部科学省初等中等教育局幼児教育課教科調査官・初等中等教育局視学官、国立教育政策研究所次長、独立行政法人国立特別支援教育総合研究所理事長、聖徳大学大学院教授、関西国際大学客員教授を歴任。一人一人のよさや可能性を生かす教育の実現に貢献
神長美津子[カミナガミツコ]
大阪総合保育大学特任教授/國學院大學名誉教授
中橋美穂[ナカハシミホ]
大阪教育大学教育学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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