出版社内容情報
自分を信じて、踏み出す勇気をくれる絵本。
小さな人には命の大切さを伝え、かつて小さかった人には、諦めかけた心を励ましてくれるお話です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
137
どんなに小さな生き物だって、重要な役割を担っている。それは目に見えない、誰も気づかない存在であっても、この星の調和を保っている。ひとつ欠けたらどこかで崩れ落ちるかもしれないほど、繊細なバランスの中で生きている。闇夜に光るホタルと白いバラ、赤いバラ、そして、姿の見えない人間の悲しい行為が物語に描かれている。かすかな明かりでも灯るときは希望に満ち、消えるときは失望に引き、意識は少しずつ薄れていく。静まりかえった夜に落ちたバラの雫に失われた感情は癒えていく。もう一度、夢を光を。生命は刻一刻と最期に近づいていく。2025/10/13
はる
61
人間の子供に捕まって、籠に閉じ込められてしまった蛍。やがて動かなくなった蛍は庭に捨てられてしまいます。しかし、それを見ていた白いばらによって奇跡が…。ここで終わってもいいのですが、面白いのはここで第三者である赤いばらが登場し、もうひとつの視点、現実的な、読者の視点が描かれていることです。そして、それを受けた白いばらの言葉こそが作者の描きたかった主題ではないでしょうか。自分では動くことが出来ないばらに語らせているのも意味があるように思います。2021/07/04
とよぽん
50
白いばらのはなが,弱気になるほたるに言った。「あなたは、あなたのちからで もういちど あのそらへとんでいかなければ だめよ。だいじょうぶ。あなたは とべるわ」 なんと慈悲深い白いばらの花! 「だいじょうぶ」って魔法の言葉だとつくづく思う。いもとようこさんの絵にも癒やされる。2021/08/09
たーちゃん
18
息子は「ホタル飛べて良かったねー」と言っていました。2023/01/10
ヒラP@ehon.gohon
14
【再読】大人のための絵本2022/07/20
-
- 和書
- タイガー




