内容説明
コンタは、そらにくもがかかってつきがみえないときでも、「おつきさん、くものうえでどうしているかな?」と、つきのことばかりかんがえていました。とうとう、コンタがたのしみにまっていたまんげつのひがやってきました。
著者等紹介
高木さんご[タカギサンゴ]
児童文学作家。千葉県銚子市生まれ
黒井健[クロイケン]
1947年新潟県生まれ。絵本の編集を経て、フリーのイラストレーターとなる。絵本・広告と幅広く活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
149
人間は知らず知らず月まで汚していたとは…。今度綺麗な月を見たときはゴシゴシと月を洗ってくれたコンタたちを思い出すだろう。光る月の色、ゆらゆら揺れる水面、照らされたきつねたち。そしてなんといってもすすきの金色。絵がほんとに綺麗。癒されました。2020/10/15
yomineko@ヴィタリにゃん
59
排気ガスで汚れた月は本当の月じゃない!満月になるのを待ち。狐のおじいさんとコンタは仲間の狐たちと一緒にススキのほうきでお月様をゴシゴシ洗う。ピカピカに輝く月こそが本当のお月様なのです🌕2024/04/04
masa@レビューお休み中
49
一年に一度だけお月さまを洗う日があるという。満月の日、おじいさんとコンタはお月さまを洗いに山へと向かう。汚れたお月さまを洗うという設定がまず神秘的。そして、山にたくさんのキツネたちが集まった様子がかわいいんですよね~。黒井さんの絵の淡い色合いと柔らかいタッチがほわ~んとした気持ちにさせてくれます。でも…それだけではないんですよね。お月さまを洗わなくてはいけない理由については、考えさせられます。2012/07/07
そうさん
33
5歳5ヶ月。秋のお月さまが特に綺麗な理由とは。地球の汚れた空気にさらされて、汚れてしまうお月さまをきつねたちが年に一度洗っているから。発想が凄い!絵本でありながら、環境汚染についても考えさせられるし、何だか心も洗われる気がした絵本。さんごさんのお話と黒井健さんの幻想的な絵が合っていて、とても素敵だった。2020/01/04
舟江
32
月を洗うという発想は夢があってよろしい。 「月」「きつね」「すすき」の黄色がとても綺麗だった。そして最後に出てくる月見草も。2018/04/02