内容説明
もぐらのもぐは、くすのきだんちのかんりにんです。かぜとひかりにつつまれて、のはらにそびえる10かいだて。もぐは、このいえが、とてもきにいっています。「くすのきだんち」ほど、住み良い住居はありません。よい風が吹き、住人のだれもがお互いを思い合って、いざとなれば、たちまち協力して事にあたります。大工さんもいる。看護師さんも、料理人も、音楽家もいます。みんな違う。でも、だれひとり違うことを憎みません。違うことを認め合うから活かしあえるのです。よい環境を、ひとりひとりの心次第で出現させている姿を描いた絵本。
著者等紹介
武鹿悦子[ブシカエツコ]
1928年、東京都生まれ
末崎茂樹[スエザキシゲキ]
1948年、大阪府生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やすらぎ
146
大きなくすの木の物語。大樹があったら見上げて想像してみたくなる。あそこにはカフェがあって、その上には図書館があって、見晴台から空を見上げて、木漏れ日の中で読書をしている。鳥がさえずり葉が風になびく。今日もいい天気だね。かけがえのない日々を過ごしているね。…くすのきだんちは地域の縮図。大工さんや看護師さん、新婚さんもいる。みんなで手伝ってみんなで笑って。…そこに空室を求めてやってきたヘビさん。雨漏りだなんて少し可哀想。そんなつもりはなかったと思うんだけど。傷つけない嘘をついたのね。仲間にいれてほしかったな。2021/04/29
mug
60
様々な動物が住んでいるくすのきだんち。新しくやってきた住人は、新婚のかけす🐦卵が生まれ幸せムードの団地に、怪しい見学者がきたが…。 家族のように温かいご近所付き合いにホッと心が和む。2020/07/05
かおりんご
57
読み聞かせ(194)こんな素敵な団地に、住んでみたいという意見多数。カケスのたまごを助けるアイデアがよかったです。2014/11/12
かおりんご
38
読み聞かせ(126)かけすがどんな鳥なのか、興味をひきました。今度、図鑑で教えたいと思います。こんな団地に行ってみたいそうです。2015/09/15
annzuhime
37
図書館本。好きなシリーズですが、4歳の三女に読み聞かせするのは初めてでした。空き部屋が2つ。最初から最後までずっとかえるさんの不在が気になる三女。1冊目はまだかえるさんがいないからね。でもカケスの坊やたちが赤ちゃんだとニコニコ嬉しそうでした。2023/10/17