内容説明
2006年に6年制の薬学教育がはじまり、「薬学教育モデル・コアカリキュラム」に基づいた教育プログラムが導入され、実施されている。このカリキュラムの特徴は、社会のニーズに応えられる医療の担い手になるために、ヒューマニズムについて学ぶこと、実務実習教育を大幅に充実させたことである。本書は、コアカリキュラムを踏まえてまとめられた薬学への誘いとなる書である。医療人として必須の生命倫理観やコミュニケーション、チームワーク、プレゼンテーションなどの能力を高めるためにはどうすべきかが簡潔に述べられている。さらに、早期体験学習の内容や生涯学習の必要性まで網羅している。
目次
第1部 生と死(人間の尊厳;医療の目的;先端医療と生命倫理)
第2部 医療の担い手としての心構え(社会からのニーズと期待;医療行為にかかわる心構え;研究活動に求められる心構え;医薬品の創製と供給にかかわる心構え;自己学習・生涯学習)
第3部 信頼関係の確立を目指して(コミュニケーション;相手の気持ちに配慮する;患者の気持ちに配慮する;チームワーク;地域社会の人々との信頼関係)
第4部 プレゼンテーション
第5部 早期体験学習
著者等紹介
笠原忠[カサハラタダシ]
1972年東京大学薬学部製薬化学科卒業。1974年東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了。現在、慶應義塾大学薬学部教授、薬学博士
越前宏俊[エチゼンヒロトシ]
1978年北海道大学医学部医学科卒業。現在、明治薬科大学教授、医学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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