内容説明
動物の生態そして環境に関する先端的調査研究は、そのフィールドが国境を越えた国際的なスケールとなる。本巻では、渡り鳥、鱗食魚、昆虫内部共生微生物、社会性昆虫、腹足類など陸・海・空に生きる動物たちの興味深いふるまいから、彼らの生存戦略を紹介する。生物多様性の素晴らしさを知るとともに、動物と自然環境とのかかわりについて再考するきっかけとなるであろう。
目次
序章 フィールドと、ラボで、そして国境を越えて
1章 鳥の渡りの謎を解く―衛星追跡からわかったこと
2章 タンガニイカ湖の魚類群集と左右性の動態
3章 昆虫と微生物の内部共生―宿主の生理、生態、生殖、進化における重要性とは?
4章 環境要因による節足動物の表現型改変機構―動物における生態発生学とソシオゲノミクスの課題
5章 カタツムリの左右―鏡像進化のパターンとメカニズム
著者等紹介
松本忠夫[マツモトタダオ]
理学博士。1966年東京都立大学理学部生物学科卒業。1973年同大学大学院理学研究科博士課程修了。1976年同大学理学部助手。1981年東京大学教養学部助教授。1988年同大学教養学部教授。1995年同大学大学院総合文化研究科教授。2005年放送大学教養学部教授
長谷川眞理子[ハセガワマリコ]
理学博士。1976年東京大学理学部生物学科卒業。1983年同大学大学院理学研究科博士課程単位取得退学。同大学理学部助手。1990年専修大学法学部助教授。1996年同大学法学部教授。2000年早稲田大学政治経済学部教授。2006年総合研究大学院大学葉山高等研究センター教授。2007年同大学先導科学研究科生命共生体進化学専攻教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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