内容説明
本書は大学の一般教育課程で生物学を学ぶ学生のために、現代生物学の最も基礎的で重要と考えられる領域、細胞および分子レベルの知識をまとめた教科書である。単に知識の紹介や羅列ではなく、生物学的な考え方を身につけられるよう、実験や仮説成立の道筋を示したり、つとめて問題点を指摘する等、読者自身に考えてもらうための配慮が行きとどいている。また、全体を通して生物の進化という視点の重要性が強調されていることも本書の大きな特色である。多数の図版や写真を用い、ていねいに解説された、特に生命とは何かという疑問に答えてくれる親しみやすい格好のテキストである。三訂版では新知見を加え、全体にわたり書き改めた。
目次
1章 生命の定義
2章 生命の単位―細胞
3章 細胞内における構造のいろいろ
4章 細胞生命は分業からなっている
5章 細胞はどんな物質からできているか
6章 細胞の構造形成
7章 遺伝情報はどのように発現するか
8章 細胞分裂サイクル
9章 細胞はどのように生活エネルギーを生むか
第10章 独立栄養―光合成と化学合成
11章 生体膜と物質透過
12章 生命の起原
13章 生物は進化する