内容説明
本書は、通信路を介した情報伝送ならびに情報記録に関する諸問題について概説した初学者向けの入門書である。ハフマンの符号化、情報量、エントロピー、誤り訂正符号など、通信伝送に際し必要となる代表的かつ重要な諸問題について、その基本的な性質およびその概念を修得することを目標にすえ、理論的に定式化し、かつ懇切丁寧に解説されている。なお、これらの概念を学ぶにあたって必要となる数学は付録で必要最小限にまとめられており、適宜参照できるよう配慮されている。
目次
1 通信システム(通信システム;信号の伝送)
2 情報とその符号化(通信路モデル;(ディジタル)情報源符号化 ほか)
3 情報量とエントロピー(情報量の加法性;平均情報量 ほか)
4 通信路符号化定理(雑音のある通信路;通信路容量 ほか)
5 誤り訂正符号(誤り訂正符号;符号の限界 ほか)
著者等紹介
荒木純道[アラキキヨミチ]
1971年埼玉大学理工学部電気工学科卒業。1978年東京工業大学大学院理工学研究科博士課程修了。東京工業大学助手、テキサス州立大学客員研究員、埼玉大学助教授、イリノイ州立大学客員研究員などを経て、東京工業大学大学院理工学研究科電気電子工学専攻教授(工学博士)
伊東利哉[イトウトシヤ]
1982年東京工業大学工学部電気電子工学科卒業。1984年東京工業大学大学院理工学研究科電気電子工学専攻修了。東京工業大学工学部助手、同大学大学院総合理工学研究科講師、助教授などを経て、東京工業大学学術国際情報センター教授(工学博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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