内容説明
有限要素法に関する理論的な内容を丁寧に解説するとともに、生物学や流体力学などへの最新の応用事例も紹介する。さらに、実務的な立場から、解析的手法により解を求められない(偏)微分方程式に対する有限要素近似解の求め方についても言及している。著者の開発現場での長年の経験および大学での講義をもとにまとめられた本書は、初学者のみならず、現場でCAEツールとして有限要素法を使っているエンジニアにとって有用な書である。
目次
第1部 基礎編(構造力学―変位法;モーダル解析;トラス構造とラーメン構造の振動解析;非圧縮性渦なし流体の解析;有限要素法による微分方程式の解法)
第2部 発展編(楕円型偏微分方程式の有限要素近似;ナビエ‐ストークス方程式;細胞性粘菌の走化性動態解析)
第3部 附録(ベクトルと行列;関数空間;COMSOL Multiphysicsの利用;本書で扱った微分方程式)
著者等紹介
野原勉[ノハラベン]
1988年名古屋大学大学院博士課程満期退学、同年工学博士。三菱重工業(株)技術本部にて火力発電プラント、H2Aロケット、飛翔体などの研究開発に従事。2000年米国ヴァージニア州立工科大学客員教授(~2003年)。2001年武蔵工業大学(現東京都市大学)教授。2012年東京大学大学院数理科学研究科連携併任講座教授(~2014年)。2015年東京都市大学名誉教授兼客員教授。専門は大域解析学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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