内容説明
本書は、材料を学ぶにあたって必要な基礎知識を微細構造に基づく視点から、豊富な図版と写真を用いて丁寧に説明している。1章で材料研究の歴史を概観し本書で取り上げる材料の話題を、2章で原子構造と原子間結合を、3章で固体の代表である結晶の構造を、4章で固体の中の不完全性を、5章で固体の中の原子の拡散現象を、6章で材料を応用するために必要な基礎知識として金属合金の状態図を、7章でその応用として相変態による組織制御を解説している。さらに、各章のはじめに何を学ぶかを明記して、読者の注意を喚起し、各章末では内容と重要な用語をまとめ、練習問題には詳細な解答を付し、内容の理解度を自己評価できるよう十分な配慮がなされている。
目次
1 はじめに
2 原子の構造と原子間結合
3 結晶性固体の構造
4 固体の中の不完全性
5 拡散
6 合金の状態図
7 金属の相変態
著者等紹介
入戸野修[ニットノオサム]
1941年神奈川県横浜市に生まれる。1965年東京工業大学理工学部金属工学科卒業。1970年東京工業大学大学院修了、工学博士。現在、東京工業大学大学院理工学研究科教授
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