内容説明
健康心理学は、最近目ざましく発展している研究領域であり、医学や保健・看護・福祉などと関連をもつ心理学の応用分野である。本書はこの新しい分野の基礎事項を網羅し、かつ初学者にも最新の知識がわかるように系統的に紹介したものである。まず健康心理学の意義と目的、身体的・生理的基礎知識、研究方法を述べ、次に認知行動や社会心理的アプローチを学び、中心課題である健康関連行動やパーソナリティ、ストレス等についてやや専門的な内容を解説する。さらに健康心理学の応用・実践として、健康を支える要因となる運動や食行動、および医療場面・教育場面での問題点を解説し、最後にアメリカの現状と比較したわが国の今後の問題を展望する。
目次
健康心理学とは何か
健康心理学の基礎
健康心理学の研究法
健康と社会的行動
健康への認知行動的アプローチ
健康関連行動の理論
健康とパーソナリティ
健康とストレス
健康と運動
食行動と健康〔ほか〕