内容説明
社会心理学は、社会的環境における事象やいろいろな事実が個人の認知・感情・行動等に直接的・間接的に影響を及ぼす過程を研究する分野であり、社会的影響がその研究課題の鍵となる。本書は、社会的行動の場や領域における4つの軸(社会的行動過程、相互作用過程、集団過程、集合・文化過程)に、3つの媒介概念(認知、感情、意志・動機)を組み合わせた12の章を主体に構成されており、コミュニケーション、対人影響、愛といった社会的行動を、文化・社会的集団、個人、自己といった異なったレベルによって分析し、解説したものである。
目次
社会心理学とは何か
社会的認知
社会的感情
社会的動機
対人コミュニケーション:相互作用の認知的基盤
対人魅力:相互作用の心理的基盤
勢力と影響過程:相互作用の意志的基盤
集団のコミュニケーション構造:集団過程の認知的基盤
凝集性、集団への魅力:集団過程の心情的基盤
集団規範、リーダーシップ過程:集団過程の意志的基盤
エコロジーと環境問題
心の健康、ストレス、孤独感
男女の共生、異なる民族との共生、そして社会の変動との共生