内容説明
本書は、臨床実践を初めて行う人のために、個別面接、グループ面接のそれぞれにおいて踏まえておくべき基本事項をまとめたテキストである。どのような形態の面接にも共通するカウンセリングの基礎理論を述べた上で、一般的に身につけておくべき手順として初回面接の進め方と事例の報告のしかたについて概説する。その後、さまざまな技法に基づいた臨床面接の基本的な進行を、事例をあげながらていねいに解説していく。基本的な理論と具体的な技法、必要となるトレーニングなどについて幅広く学ぶことができる、実践を視野に入れた学習者に最適な教科書である。
目次
マイクロカウンセリング
イーガン・モデル
初回面接、事例報告、事例研究
ミニカウンセリング
行動療法、認知行動療法および関連技法・理論
クライエント役を設定してのロールプレイ面接
グループ・アプローチの歴史的展開
グループでの“傾聴”トレーニング
構成的エンカウンター
非構成的エンカウンター
フォーカシング、ロールプレイ、心理劇
家族面接法
自助グループ
著者等紹介
楡木満生[ニレギミツキ]
1961年東京教育大学理学部卒業。1974年栃木県立教育研修センター指導主事。1981年(米国)ミシガン州立大学大学院修士課程修了(MA)。自治医科大学、お茶の水女子大学を経て、2001年立正大学文学部教授。現在、同心理学部教授。日本産業カウンセリング学会事務局長、日本カウンセリング学会常任理事
松原達哉[マツバラタツヤ]
1965年東京教育大学大学院博士課程教育心理学専攻修了。東京教育大学、筑波大学を経て、1995年立正大学文学部教授。現在、同心理学部教授。日本産業カウンセリング学会会長、日本カウンセリング学会副会長
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