内容説明
本書はユング派分析家として豊富な臨床経験をもつ著者が、新しい視点で心理療法をとらえなおし、まとめた書である。「心理療法とは何か」という解説にとどまらず、神話や民話などさまざまな文化資料を用いて、「日本人のこころ」を再検討し、怒りや傷つきについてより深い理解を得ようとするものである。日本人のこころの傷つきと癒しについて、現代の日本社会が内包している問題と関連づけて論じている。
目次
第1章 こころを開く
第2章 内向的な方法
第3章 日本人の怒り
第4章 あいだの文化
第5章 羨望と癒し
第6章 こころの宇宙
著者等紹介
織田尚生[オダタカオ]
ユング派分析家・医学博士。1969年鳥取大学医学部卒業。1974年鳥取大学大学院医学研究科内科系専攻修了。1984年チューリッヒ・ユング研究所にて、ユング派分析家資格取得。1986年放送大学教養学部助教授。1989年甲南大学文学部教授。1995年東洋英和女学院大学人間科学部教授
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