内容説明
データ解析の出発点はデータに適した解析法を選ぶことである。行動科学で扱うデータには従来の統計学がそのまま応用できないようなものも多く、それらの解析には、データに含まれた情報を最大限活用するための数量化の方法が重要となる。本書は「データに忠実な解析をする」という方針のもとにまとめられたデータ解析の入門書である。著者の長年の講義経験に基づき、読者が興味をもちそうな身近な例題を数多く用いて、データ解析の方法や手続きについて具体的にわかりやすく解説する。また著者の追想エピソードをコラムの形で載せ数量化の歴史の足跡を紹介し、巻末には関連する文献を数多く掲載している。様々なタイプのデータ解析にかかわる学生や研究者にとって貴重な教科書・参考書である。
目次
1章 データタイプとデータに則した解析法
2章 分割表の解析
3章 多肢選択データの解析
4章 分類データの解析
5章 順位データの解析
6章 一対比較データの解析
7章 強制分類法
8章 全情報解析
9章 方法論の概念化と数式化
10章 数量化の歴史と追想
著者等紹介
西里静彦[ニシサトシズヒコ]
1959年北海道大学文学部実験心理学科卒業。1961年北海道大学大学院文学研究科修士課程修了。1961‐65年米国ノースカロライナ大学大学院に留学。1966‐67年カナダマッギル大学心理学部、精神医学部研究員。1967年カナダトロント大学、オンタリオ教育大学院大学(OISE)助教授。1972‐76年OISE測定評価学部長。1969年同准教授。1975年同教授。2000年トロント大学名誉教授、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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