内容説明
本巻では、生物と地球のかかわりに焦点をあてる。基礎生産や食物連鎖など地球規模の物質循環にはたす生物の役割や、水温や炭酸ガス分圧といった環境変化と生命活動の関係について化学的見地から解説する。生物を対象とした安定同位体の分析から浮かび上がる、自然界における生物の存在状態についても深く論じた。
目次
1 生物地球化学とはどんな学問か
2 生物の元素組成
3 物質循環に果たす生物の役割
4 生物圏における安定同位体の挙動
5 安定同位体による生物環境の理解
6 生物地球化学の今後に向けて
著者等紹介
南川雅男[ミナガワマサオ]
1977年北海道大学大学院水産学研究科博士課程単位取得退学、三菱化成生命科学研究所研究員。1991年三菱化成生命科学研究所室長。1993年北海道大学大学院地球環境科学研究科助教授。1996年北海道大学大学院地球環境科学研究科教授。2005年北海道大学大学院地球環境科学研究院教授。水産学博士
吉岡崇仁[ヨシオカタカヒト]
1983年名古屋大学大学院理学系研究科博士課程単位取得退学。1988年信州大学理学部助手。1993年名古屋大学大気水圏科学研究所助手。2001年総合地球環境学研究所助教授。理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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